月別アーカイブ: 2023年10月

ラ コリーナ

~半年ほど前の話~

伊勢神宮の帰り、

少し遠まわりだけど

どうしてもこの目で確かめたかった

近江八幡にあるラ コリーナへ、、、

ムンムンする草いきれのこもる

正面の庭を通り抜け、

フジモリ建築が出迎えてくれる。

草屋根の建物をあっさりと通り抜けると

田んぼやそれを包み込む建物群が広がっていて

悠々しく僕たちを迎えてくれた。

建物の存在よりも

生命と大地を感じる。

田んぼとそこに点在する

7つの石がそうさせているのか、

建物と地面の接するデザインが

そこに存在するか否かを

感じさせているからなのだろうか、、、

通勤

朝7時、歩いて通勤。

毎朝旭川の土手を歩くのが心地いい。

徐々に仕事モードに切り替えていく。

切り替えが早すぎると

心地いい景色が

立面図に見えてくる。

やわらかさ

取手、握り棒、ハンドル、ツマミ

扉には開け方によっていろんな引手がある。

今回の引手は、押すのか引くのか

一見どうしていいのか戸惑ってしまう。

そんな時そっと手を添えて

素材に聞いてみると

答えが返ってきそうな引手にしたかった。

当初ステンレスで考えてたけど

Yさんと検討に検討を重ね

鉄の方が柔らかさを表現できるので

急遽鉄に変更。

きっと優しく答えてくれるだろう。

自然に溶け込む

人間自身が本来は

自然の中のいち動物である

ということだけは逃れ得ない事実。

太陽と緑と空気とは

人間の基本的な歓びの

源泉である。

soil village ~1.敷地を感じる~

社会的・文化的・歴史的に

「価値を持つ」とみなされる景観は

人々に非日常を体験的に

与えてくれる存在として

特別扱いされるが、

私たちが日常生活で触れる景観は、

生活の中にあるが故に

その価値を認められることは

ほとんどない。

続く

写真は月山富田城跡

黄昏

作家さんの家

黄昏がせまるころ

西の空はるか下に

ゆらめく炎のような夕焼けが眺められた。

どの時代でも見たことのある景色で、

移り変わる美しい空の表情と感情とが

合わさって記憶が蘇る。

ガラスに映り込む夕陽を楽しみながら、

作ってるんだろうな…

ちいさな家

20坪の敷地に15坪のちいさな家

小さな住宅の設計をするにあたって、

住まい手にとって

又は設計者にとって

何が大切で、何が必要ないのか

明確にしなければならない。

また小さければ小さいほど

人の行動や身体感覚への眼差しが

如実にあらわれてくるので

設計は難しい。

東大寺南大門

重源が再現し

現存する東大寺南大門は

ただの門なのだけど、

周防国から切り出された

木々によるその架構は

森のエネルギーを

感じるほどの構造体だった。

パン屋の改修

居心地やデザインをいかに表現するか…

なんてことを考える反面、

お店は人物と味がうまくかみ合えば、

それ以上のことは何も必要ないのではないか、 

なんてことも思ってみるもののやっぱり、

お店の雰囲気と人柄と味は

切っても切り離せないのだと

つくづく思う。

内は外、外は内

中に入ったはずなのに外のようなあいまいな玄関。

窓を開けると空気が流れ、

四季があり

緑のカーテンで日差しをやわらげる。

建物の中で暑さや寒さを感じたり、

季節の移り変わりを感じたり出来ることは

大切な要素です。