月別アーカイブ: 2015年8月

小さな建築展

写真は22坪の家の撮影風景。
過去にも狭小地でしかも変形地で計画した16坪の家や、
今も20坪の家を設計中。
 
 
 
歴史的に見ても
「茶室」や「方丈記」などがあるように
日本人には小さな空間を
うまく使う知恵が備わっているように思う。
 
しかし空間としては、
確かに人間の身体寸法という
デッドエンドはある。
 
住空間を狭めていくと
その極限にすぐ行き当たってしまいそうだけど、
むしろ追い詰めるほど
新たな空間が現れてくることがある。
 
 
「無一文の暮らしこそ理想になる。」
 
しかしここまで来ると
精神論にまで及んでしまうので、
例えば
 
「住まいを着てしまえばいい。」
 
という考え方などを
まずは「小さな建築展」で
投げかけてみよう。
 
平野。

屋上○○計画

久しぶりに事務所の屋上に上がる。
 
この灼熱の中
フツフツと沸騰し始めるものを感じる。
 
 
屋上緑化計画はいまだ進行中なのだけれど、
この場所を使うことに関して言えば、
緑化だけが目的ではない。
 
それらを通じて何かを発信していく場所の
一つであるとするなら
これからの家づくりと錆びれかけた街へ投げる
一つの疑問符なのだと思っている。
 
これをやってみるからこそ、
今の街づくり、家づくりが砂上の楼閣であることを
伝えることが出来るのではないだろうか。
 
みんなそれはウソなんだよと、
王様は裸だと叫んだ子供のように、、、
 
 
限られた時間の中で
まずは動いてみますか?
 
平野。

技術と根気

先日は今治市『玉川の家』の棟上げ。
 
規則性を持ったヴォリュームが
機能的に反復され、
それぞれが肩を寄せ合い、
広い敷地の中で
凛とした骨格が現れる。
 
 
暑い日の中での棟上げ。
 
建築を作る上で
技術と根気というのは大切だなぁ、
としみじみ思う。
 
豪快さと繊細さ
おおらかさと正確さ
単純さと複雑さ
 
同時に存在しなくてはならない
相反する要素を紡ぎ合わせられるのは
技術と根気の力なのだ。
 
汗だくになっている大工さんをみていつも思う。
 
 
0808-玉川の家02
5間(9.1M)豪快に飛ばしている梁。
 
 
0808-高松番町の家
『高松番町の家』の地鎮祭。
氏神さまと打ち合わせ中の神主さん。