建築家の職能として
必要なものとしていくつかある。
その中でコミュニケーションもその一つ。
施主、職人、図面、素材、寸法、形、地域、場所、時間、自分自身
様々なものといかに良いコミュニケーションが取れたかによって、
建築の質が変わってくると思う。
それらを伝えることが出来、
何かしら感じてもらうことが出来たらと思い
今年も「建築家のしごと3」を行います。
ルイス・カーンはレンガに
「何を望んでいるか?」
と聞いたらしい。
するとレンガは
「アーチが好きなんだ。」
と答えたそうだ、、、
アユブ国立病院
月別アーカイブ: 2016年7月
素材でござい/闇
旧閑谷学校(岡山県備前市閑谷)
普遍性のある建築には、
闇を受け入れる素地があるように思う。
闇は静けさと落ち着きをもたらす。
暗いだけでは気味が悪い。
闇を受け入れる質がなければならない。
柱梁は黒光りし
ざらざらした土壁は差し込む光に立体感をもたらす。
時を重ねた素材、
重ねうる素材は闇を引き立てる。
素材でござい/水・緑
素材でござい/光
光には色がある。
光自体の色というより、
建築における光には、
光が透過したり反射したりして
空間に差し込む間に
染められるような色がある。
物質を介して光が変化する。
素材の色に染められた光は
空間の質を大きく左右する力がある。
天神山文化プラザにて。
貝ノ川棚田
その土地にある
人々の用のために生み出されたものは
特別なものではなく、
その場所がもつ歴史や
人の力などによってつくられ、
今も愛されているものが多くあります。
生活の用のために実直に作られているせいか
健康で平穏な美しさや風格が
自然に備わっているような気がします。