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パン屋の改修

居心地やデザインをいかに表現するか…

なんてことを考える反面、

お店は人物と味がうまくかみ合えば、

それ以上のことは何も必要ないのではないか、 

なんてことも思ってみるもののやっぱり、

お店の雰囲気と人柄と味は

切っても切り離せないのだと

つくづく思う。

内は外、外は内

中に入ったはずなのに外のようなあいまいな玄関。

窓を開けると空気が流れ、

四季があり

緑のカーテンで日差しをやわらげる。

建物の中で暑さや寒さを感じたり、

季節の移り変わりを感じたり出来ることは

大切な要素です。

生活のための火

燃える火によって

室内空間は楽しく演出される。

暖炉のような

部屋の決めてとしての役割ではなく、

この現場では

食のため生きていくための火と共存する。

洞窟のような

規格化、標準化、単純化した世界に

せめてひとつだけ、

いやこれからも

反抗する場をつくっていこう。

画一化され

無味無臭なものが散在しているこの世の中に対し

「存在」を確かめ得るように…

川のほとりで

歴史や文化を背景とするこの地は、

自然も豊かである。

計画地は川のほとりと山の裾野の

東西に抜ける風通しのいい場所に位置するため、

初めてこの土地を訪れた時、

おおらかな風景を

建築化したいと思った。

風景をつくる

風景は単に造形物をつくったから

出来るわけではなく、

そこに「現れる」ものだと思う。

それぞれが責任を与えられて行う仕事に作用して、

地域に生きる人々の心が動き始め、

活動が起こされ

それにつれて全体的連続的に

形づくられて風景が出来ていく。

そんなきっかけになればと、

この場所に移るそうだ。

根継ぎ

物をつくる時には

惜しげもなくエネルギーを注ぎ込む。

物をつくるとは

その物に生命を移すことだともいえる。

私たちが物を通じて

その奥にあるものを知り

感動を受けるのは、

注ぎ込まれた生命の多さによるのだろうか。

この現場は多くの職人の息吹が

吹き込まれて再生されていく。

曇り空の天井

碧い空と碧い海が似合うこの現場は

あいにくの曇り空。

それでも柔らかい日差しが

迎えてくれる玄関の天井。

金刀比羅宮

思いのほか

私の駄文を見てくださってる

根気強い読者がいることに気付き

反省し、

再び綴っていこうと自らを戒めるつもり(ではないですが)で、

金刀比羅宮の785段を上がった。

プルプルする膝にちょっとでも

「考えさせてくれよ」

と言った態度を見せる場合には、

外界から内界に変換される価値が出発点となる、

はずだったが

1368段の奥社への出発点にはならなかった。

風が通る工場

建築と自然環境との調和。

人間の身体は体内で時間を感じるようになってます。

体内時間のリズムを守りながら

季節の移ろいを感じるような空間が

ここから生まれるでしょう。