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川のほとりで

歴史や文化を背景とするこの地は、

自然も豊かである。

計画地は川のほとりと山の裾野の

東西に抜ける風通しのいい場所に位置するため、

初めてこの土地を訪れた時、

おおらかな風景を

建築化したいと思った。

風景をつくる

風景は単に造形物をつくったから

出来るわけではなく、

そこに「現れる」ものだと思う。

それぞれが責任を与えられて行う仕事に作用して、

地域に生きる人々の心が動き始め、

活動が起こされ

それにつれて全体的連続的に

形づくられて風景が出来ていく。

そんなきっかけになればと、

この場所に移るそうだ。

根継ぎ

物をつくる時には

惜しげもなくエネルギーを注ぎ込む。

物をつくるとは

その物に生命を移すことだともいえる。

私たちが物を通じて

その奥にあるものを知り

感動を受けるのは、

注ぎ込まれた生命の多さによるのだろうか。

この現場は多くの職人の息吹が

吹き込まれて再生されていく。

曇り空の天井

碧い空と碧い海が似合うこの現場は

あいにくの曇り空。

それでも柔らかい日差しが

迎えてくれる玄関の天井。

金刀比羅宮

思いのほか

私の駄文を見てくださってる

根気強い読者がいることに気付き

反省し、

再び綴っていこうと自らを戒めるつもり(ではないですが)で、

金刀比羅宮の785段を上がった。

プルプルする膝にちょっとでも

「考えさせてくれよ」

と言った態度を見せる場合には、

外界から内界に変換される価値が出発点となる、

はずだったが

1368段の奥社への出発点にはならなかった。

風が通る工場

建築と自然環境との調和。

人間の身体は体内で時間を感じるようになってます。

体内時間のリズムを守りながら

季節の移ろいを感じるような空間が

ここから生まれるでしょう。

この窓の向こうに

風、水、太陽、星、緑
そして遠くに見える水平線を

直接的に取り込みます。
建築的な空間とは

感覚的な体験なのでしょう。

「中村岩崎の家」オープンハウス

 
このたび高知県四万十市で
設計監理を進めてまいりました
「中村岩崎の家」が竣工します。
 
お施主様のご厚意により
12月17日(土)、18(日)にオープンハウスを
開催させていただける運びとなりましたので
ご案内申し上げます。
 
お時間が許すようでしたらぜひお越しください。
 
混雑を避ける為、安心してご見学頂けるよう
予約制とさせていただいております。
 
ご予約は下記QRコードにて
お問い合わせください。
 
詳しい場所につきましては
ご予約フォーム送信後に送られる
確認メールでお知らせします。
 
 
§
 
 
四万十川の水面が揺らぎ
赤鉄橋が見守り
それらの景色と過ごす、
スキップフロアの小さな家。
 
221130-DM最終

棟上げ~変形地

 

敷地を読むという表現をすることがあります。

敷地にも文脈があり

それを読み解いたりします。

廻りの環境や背景などそこに居続けることで

少しづつ見えてくる情報があります。

 

背景の蔵を取り込みました。

 

日光東照宮

 
日光東照宮の造営にかり集められた
職人集団の表現技術とエネルギーが、
唐様の建築を装飾として食い尽くし
同時に樹木、雲、そして花などの
アニミズムの精霊が
建築を情報のヴェールで
覆い尽くそうとしている。
 
贅を尽くしたこの建物は
「存在」を確かめ得るように、
これこそ純粋芸術としての建築と
空間表現に関する主張なのでしょう。
 
日光東照宮02
 
日光東照宮01