事務所のコトスタッフのコト」カテゴリーアーカイブ

親しみやすさ

小さな建築は、
独特の魅力をもっている。
 
テント、屋台、電話ボックス、
バス停、公衆トイレ、、、
と並べてみると
道具と建築の境界はあいまいだと気づく。
 
小さな建築は道具にも似た、
「自分で所有し、制御できる」
という雰囲気を持っており
それが親しみやすさにも
つながっている。
 
 
しかし親しみやすさを感じるには
もう少し時間がかかりそうな
17坪の家の基礎。

手づくり

 
↑ 銅の玉子焼鍋
 
 
手づくり、職人の仕事
総じてモノづくりにこだわりなさいという
願いなのか
要求なのか
 
スタッフからもらった誕生日プレゼントには
深いメッセージが刻み込まれている。

Patina

 
経年変化による質感の美しさや風合い、
無機質でない質感の本質は
パティーナにある。
 
そこには人類のはるか昔の記憶が
本能のように刻み込み
本質的にパティーナを読み取り
感じることが出来る。
 
水の流れや、
風の流れ、
日差しや、
動物の足跡など、
全てはそこにつながる。
 
この普遍性をもつパティーナを
意図的に組み込んでみた。
 
 
↑↑ 最初の写真は真鍮のレバーハンドルを加工したもの。
 
 
0819-外壁
 
↑ 外壁の杉板に経年変化加工を施してみた。
 
 
0819-棚
 
↑ 左官で棚を作ってみた。
 
 
路庭の灯り(藤原光町の家)より

発見

 
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
 
 
 
年始は実家に帰ってました。
 
写真はその時に立ち寄った
称名寺というお寺です。
 
 
始まりも終わりもなく
流れ動き続けるようなかたちは、
その背後に生命の円想を観、
その生命を敬し、愛し、
仏教が教える捕らわれのない心、
執着から解放された心を発見し、
かたちに表わしているような
鐘楼です。
 
 
§
 
 
発見とは
「私たちによってつくり変えられるべき世界」ではなく、
「私たち一人一人がそれによって支えられている世界」を、
そこに見出すことなのでしょう。
 
今年は、
「いまだ知り得ぬ世界」の外に身を置きながら、
想像や予想を積み重ね、
外の世界の尺度によって情報を集めたり、
一人一人が引きつけられる部分や全体を感じ、
それを共有する人の存在に気づくことで、
発見出来ればと思います。

大晦日

 
振り返ると年の瀬を迎えていて、
ただただ持続し続けていた。
 
突き進む変化を身体で感じながら問い続け、
気がつけば延々と格闘した結果が
空間となってあちこちに実っている。
 
それらはこれからさらに土地に根づき、
人々の手によって磨かれて風景と化し、
長い時間の中で、人々が集まりはじめる。
 
空間が風景に同化していくその横で、
終わることのない私たちの計画は来年も続く。
 
 
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「松並木の家」オープンハウス

 
このたび岡山市北区で
設計監理を進めてまいりました
「松並木の家」が竣工します。
 
クライアントのご厚意により
9月22日(日)オープンハウスを行います。
 
お時間が許すようでしたらぜひお越しください。
 
当日はゆっくりご覧いただけるよう
事前に予約いただいた方を
優先とさせていただいております。
 
ご予約は下記、TEL・メールにて
お問い合わせください。
 
現地の場所については
ご連絡いただきました方に
こちらからご案内いたします。
 
 
TEL:086-235-5516
Email:info@k-tenk.com
 
 
不在により電話がつながらない場合は
お手数ですがメールにて予約をお願いいたします。
 
受付は9/21(土)17:00までとさせていただきます。
 
 
§
 
 
建物が建つ場所の広がりや
歴史的な時間の流れを
感じ取りながら情景を集め、
その造形の「わかりやすさ」は
思い入れに比例し、
そこに埋没することなく、
悠久、
つまり永遠への渇望のような気持ちを
形に凝縮させることが
出来たと思います。

不意の贈り物

 
プロポーションの枠内で
色々と努力を重ねてきた。
 
決められたプロポーションの不自由さから
生み出されたものである。
 
自然の中や都市の中で
作ってきたものとは異なったが、
自由が封じられたからこそ、
その中で必死にあがき、
その力がじわりと表現された。
 
 
§
 
 
いつものように
植物を鑑賞して帰るつもりだった。
 
いつも見上げていた憧れのチランジアが
振り返ると目の前にある。
 
「形にしてくださったので、、、
事務所に合うと思って、、、」
 
一瞬息を飲んだ。
 
じわじわと感動が押し上がってきた。
 
南米で育ち、
空気から水分を得て永らえる乾いた植物である。
 
我が事務所にとって大事なひと株になる。
 
 
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収穫

 
雨の日の後の屋上は
緑がみずみずしくて気持が良い。
 
きゅうりとシシトウが
収穫出来て嬉しい。
 
植物は手入れをすれば必ず芽を出すから、
より因果応報的物質である。

屋上菜園

 
人間を中心として見たときに、
そのとりまく世界が
環境ではないだろうか。
 
生活の営みの過程で、
人々は無数の何気ない地形に
さまざまな想いを持ち、
意味を込めて暮らしている。
 
岡山での新たな挑戦が開始すると同時に
事務所の屋上庭園の野菜たちも
目覚め始める。
 
0531-屋上02

次なる時代へ

 
今まで幾度となく輸血してきた。
 
手術という方法もあるけど、
やっぱり気力体力を充実させるには
血を入れ替えるしかないようだ。
 
これは私の体のことではない。
 
実は疲労の極みの連続だけど、
もうこれは直す必要はない。
 
後は坂道を転げ落ちるように惰性で走るしかない。
 
どこかが少しばかり痛んでいても、
止まって修理するよりは
走り切ってしまった方が合理的なのだと
信じることにしている。
 
なので輸血、
いや日本人スタッフを増やしたのである。
 
外国人枠を設けるつもりもなく、
恥をかく勇気も人一倍持っているつもりだけど、
もちろん私の英語は煮え切らないシロモノで、
言葉の壁を乗り越える体力はないので、
1ヶ月ほど前に
イタリア人から送られてきた就職依頼のメールも、
お断りの返事をする始末。
 
 
0501-OHaoz
青津参道の家 オープンハウス
 
0501-mk
音楽室のある平屋の家の写真撮影
 
 
 
撮影やオープンハウス、
大三島への逃亡劇と
ドタバタの連続の中、
新しい時代の幕開けである。
 
 
 
0501-wf+1
4年経った家具工場の写真撮影
 
0501-大三島
逃亡劇のあった大三島