不意の贈り物

 
プロポーションの枠内で
色々と努力を重ねてきた。
 
決められたプロポーションの不自由さから
生み出されたものである。
 
自然の中や都市の中で
作ってきたものとは異なったが、
自由が封じられたからこそ、
その中で必死にあがき、
その力がじわりと表現された。
 
 
§
 
 
いつものように
植物を鑑賞して帰るつもりだった。
 
いつも見上げていた憧れのチランジアが
振り返ると目の前にある。
 
「形にしてくださったので、、、
事務所に合うと思って、、、」
 
一瞬息を飲んだ。
 
じわじわと感動が押し上がってきた。
 
南米で育ち、
空気から水分を得て永らえる乾いた植物である。
 
我が事務所にとって大事なひと株になる。
 
 
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景観とは

 
景観とは
風景や景色を観てという言葉として、
人との関わりにおいてのみ存在する。
 
その景観の中で嬉しければ
おのずと頬がほころび、
悲しければ
ひとりでに涙があふれるものだ。
 
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0623-真鶴02
 
何十年前、迫り来る危機から
心の動きの積み重ねや繰り返しで、
人々は相互に共通項を了承し作っていった町。
 
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お礼

 
先日の「芸西の丘の家」のオープンハウス、
遠いところ沢山のご来場、
ありがとうございました。
 
 
地理的な広大さ。
 
環境の多彩さ。
 
ここに住むおおらかな息づかいが
感じられる場所になりました。

メビウスの輪

 
帯状の紙をひとひねりして
輪になるように
つないだものなんだけれど、
この輪には裏表の境界がない。
 
縦に切って二つの輪にしようとすると、
切れたと思ったとたん
大きな一つの輪になってしまう。
 
外の力でさいたとしても
やはり一つの輪のままを保つように
何か人生を教えられるような気がする。
 
そんな建築、そんな看板が出来たらいいな。

収穫

 
雨の日の後の屋上は
緑がみずみずしくて気持が良い。
 
きゅうりとシシトウが
収穫出来て嬉しい。
 
植物は手入れをすれば必ず芽を出すから、
より因果応報的物質である。

「芸西の丘の家」オープンハウス

 
このたび高知県安芸郡芸西村で
設計監理を進めてまいりました
「芸西の丘の家」が竣工します。
 
クライアントのご厚意により
6月15日(土)16(日)
オープンハウスを行います。
 
お時間が許すようでしたらぜひお越しください。
 
当日はゆっくりご覧いただけるよう
予約制とさせていただいております。
 
ご予約は下記、TEL・メールにて
お問い合わせください。
 
現地の場所については
ご連絡いただきました方に
こちらからご案内いたします。
 
TEL:086-235-5516
Email:info@k-tenk.com
 
不在により電話がつながらない場合は
お手数ですがメールにて予約をお願いいたします。
 
受付は6月14日(金)17:00までとさせていただきます。
 
 
§
 
 
生活の場を構成するための
人工的な空間の広がりがあり、
その時、その場所、その人の
可能な範囲で実現していくが、
欲望が出てきて矛盾も生じてしまう。
 
その繰り返しが建築計画ではないだろうか。
 
同じ路を二度踏むという意味ではなく、
つくりつつ、
つくられてゆくという
螺旋的な過程を表現出来たらいい。

「松並木の家」棟上げ

 
まだ存在しないものをカタチつくる過程で、
どうやってその姿を描き出すのか?
 
そこに設計と言われる仕事の内容がある。
 
さまざまな要求、
時に矛盾し合う要求を
一つにまとめる仕事でもある。
 
一方で造形のもつ別世界が心に訴える。
 
それは音が心に訴えるのに似ている。
 
建築を凍れる音楽というたとえのように、
そこから受ける感動を美という言葉で表現し、
実現しなくてはならない。
 
この用と美との間の架け橋を求めているのが
本来の建築なのではないだろうか。

屋上菜園

 
人間を中心として見たときに、
そのとりまく世界が
環境ではないだろうか。
 
生活の営みの過程で、
人々は無数の何気ない地形に
さまざまな想いを持ち、
意味を込めて暮らしている。
 
岡山での新たな挑戦が開始すると同時に
事務所の屋上庭園の野菜たちも
目覚め始める。
 
0531-屋上02

次なる時代へ

 
今まで幾度となく輸血してきた。
 
手術という方法もあるけど、
やっぱり気力体力を充実させるには
血を入れ替えるしかないようだ。
 
これは私の体のことではない。
 
実は疲労の極みの連続だけど、
もうこれは直す必要はない。
 
後は坂道を転げ落ちるように惰性で走るしかない。
 
どこかが少しばかり痛んでいても、
止まって修理するよりは
走り切ってしまった方が合理的なのだと
信じることにしている。
 
なので輸血、
いや日本人スタッフを増やしたのである。
 
外国人枠を設けるつもりもなく、
恥をかく勇気も人一倍持っているつもりだけど、
もちろん私の英語は煮え切らないシロモノで、
言葉の壁を乗り越える体力はないので、
1ヶ月ほど前に
イタリア人から送られてきた就職依頼のメールも、
お断りの返事をする始末。
 
 
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青津参道の家 オープンハウス
 
0501-mk
音楽室のある平屋の家の写真撮影
 
 
 
撮影やオープンハウス、
大三島への逃亡劇と
ドタバタの連続の中、
新しい時代の幕開けである。
 
 
 
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4年経った家具工場の写真撮影
 
0501-大三島
逃亡劇のあった大三島

土間空間

 
エントランスやポーチでもなく
日本の玄関は空間としてというよりも
用途として住宅の大きな要素です。
 
ここで客を迎え、履物を脱いだり
履いたりする行為は今も残り続け、
和室や床の間はなくなってますが、
伝統的儀礼を踏襲する空間です。
 
そんな家の工事の途中です。
 
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