月別アーカイブ: 2023年12月

雲海の見える場所で

改修工事のため和気町の辺縁の地に現調。

運が良ければ雲海も見ることが出来る場所。

運が悪ければ巨大なパネル群が突如として現れる。

未だ山林を切り崩し、

メガソーラーは肥大化し続けていく。

山や川、地球が破壊されていくこの姿が、

はたしてクリーンエネルギーなのだろうか…

コレらが機能しなくなった20年後を想像すると…

考えさせられる。

内と外の間で

扉の外の景色の微細な変化を

より際立つために、

内外の空間を噛み合わせ、

近景の奥行きを深める。

生活が環境の移ろいに敏感になり、

自然と意識は外へ向かう。

建築はそのための

静かな骨格であれば良い。

soil village ~3.まえがき~

風景はいつでも常にそこに存在する。

だから僕たちが風景に対しては

創造とか構築ではなくて、

「参加」や「変容」なんだろうと思っている。

建築はもちろん、政治や経済、

食や健康の問題も背景にある。

「基盤」「他者」「参加」

これらの言葉から連想されるように、

私たちにとっての風景は

まさにパブリック空間として存在し、

それらを互いに繋ぎつつ、

共通の土壌でもあるこの場所に

本当にふさわしい風景を

探すきっかけになればいい。