TENKでは現在新規設計スタッフを募集しております。
私たちの創る建築に興味があり、
建築が好きで粘り強く頑張れる人材を求めています。
資格は問いません。
・実務経験者を優先しますが、 未経験でも意欲と熱意のある方は歓迎します。
・3ヶ月の試用期間を経て採用を決定いたします。
・給与は経験・能力を考慮のうえ決定いたします。
履歴書及びポートフォリオを弊社宛てにお送りください。
取り急ぎ簡易なもので結構です。
後日こちらからご連絡させていただきます。
(一週間経っても折り返し連絡が無い場合は直接ご連絡ください。)
同時に建築設計事務所の仕事を体験してみたい方を
オープンデスク・インターンとして随時募集しています。(ポートフォリオは不要)
業務内容はスタディ模型制作、CADによる簡易な作図等です。
有為な経験としていただく為に、定期的に来られる方を募集しています。
TENK/テンキュウカズノリ設計室
岡山市北区丸の内1-13-10-2F 〒700-0823
t.086-235-5516
f.086-235-5517
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「設計事務所」タグアーカイブ
なぜ屋根に草を、、、
「草屋根の家」の地鎮祭。
祭壇に供えられたお供え物の品々は
色鮮やかで豊富、
そしてデフォルメされたものに囲まれる。
当初、屋根に草を植えるつもりはなかった。
シンプルに無駄なく
素直な家にするつもりだった。
それは限られた予算があったから。
「へんなことはしませんから。」
と安心させようとしたら、施主は
「少しくらいなら。お任せします。」
この一言が運命の分かれ道。
とにかく施主と設計者が
あれこれイメージをふくらませているうちに
屋根の上に上がりたいという、
施主の欲望までもが溢れかえっていた。
屋根の上に草を植えることを通告した時も
施主に動揺は見えなかった。
「じゃあ壁は土壁で。」
と施主から提案してくるくらい
楽しみながら今は時を待っている。
2016
あけましておめでとうございます。
年始は実家に帰ったり、
家の近くの後楽園付近をムスメと散歩しながら、
のんびりさせていただいてます。
昨年はいくつかの家のお手伝いをさせていただきました。
建築の善し悪しは姿形や平面計画の合理性ではなく、
そこで暮らす人たちがどんなふうに変化し
成熟するかにあると思います。
特に住宅は。
もちろんそこに住まう人たちだけではなく
ムスメやスタッフもそうです。
時代に流されない
柔軟な個人に成熟するというのも大事ですし
そうなってほしいと思います。
完成した後の、
そこでの生活を想像しながら
建築できたらと思います。
本年もよろしくお願いいたします。
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あまり見ることのない裏からの岡山城
椅子
椅子というヤツは
建築をしている人間にとって
ある種の魔力を持っているようで、
お気に入りを聞けば
その人のデザインの嗜好まで
憶測できたりする。
そのような人の前で
下手に椅子の話なんぞしようものなら、
長々とウンチクをたれられる危険があるので
気をつけた方がいいだろう。
座るという役割を担った物体という以上の存在で
憧れと尊敬する建築家の精神を身近に感じていたい、
という欲求が魔力となって
我々を悩ますのかもしれない。
事務所の椅子がボロボロになったので、
家具職人の二宮くんに作ってもらいました。
これで所長の精神を身近に感じつつも
スタッフも悩みながら
成長していってくれるでしょう。
それでは、良いお年を!
CSH
棟上げ後の「CSH」
1945年『アーツ・アンド・アーキテクチュア』誌の編集長は、
戦後の特需に備えた最新技術を用いつつも
実用的な新しい住宅モデルの制作を依頼した。
これは後に、
「ケース・スタディ・ハウス」
と呼ばれることになり、
世界的に注目されるようになる。
クライアントの要望の1つであった
「ケース・スタディ・ハウスのような、、、」
を意識しすぎて
フォトジェニックな建築にならないように
おおらかで、
健やかな信頼と
若々しい野蛮さが
継承していくような建築にしていかなくてはならない。
草屋根ハウス
先日は「草屋根の家」の請負契約でした。
来年、工事が始まります。
昔、と言ってもそんなに古くない昔。
女性のほとんどは職人であった。
上手下手があるにせよ誰もがそれぞれに特技を持っていた。
子供を育てるのが上手な人。
片付けるのが上手な人。
洗濯が上手な人。
料理が上手で漬物の達人だったりとか、、、
生活の達人が街にはいた。
みんなそれが当たり前のように
平然として上手であった。
それこそ夜なべをして手袋を編んでくれたりもしただろう。
それがいつの頃からか
生活の達人としての女性が姿を消してしまった。
消えていたはずだった。
ところがいた。
現代の職人女性が。
この家に住みたいという気持ちが
模型になって現れた。
この模型以上のものを
家らしい家ではなく、
それは人間がかつて住んでいた洞穴のような場所。
そんな住みかを来年はカタチにしていきたい。
休養?
事務所内劇場
HP上で日記をつけ始めて
沢山の人に見てもらいたいと願いながら綴って
10年になろうとしています。
あいかわらずよく続けてきたな、と
我ながら呆れていましたが、
もうそろそろ少しだけ
スタイルを変えようと思います。
それはスタイルが、
考え方や作るものに影響するかもしれないと
気がついたからです。
どう気づいたかは、
どう変わるかがハッキリしたら
わかっていただけると思うので
今は述べないことにします。
日記というものは
ハッキリした相手が見えない時は
何となく気が乗りににくくなるもののようです。
読者は少しずつですが
増えていっているように感じてますが、
しかし一方で姿形は見えません。
もちろん応答もありません。
空虚に紙飛行機を投げているようなこともあります。
そんな事を10年間続けてきたら、
何となくボク自身の考え方も
そんな紙飛行機状態になっているのではないかと
心配になっている自分を自覚するにいたりました。
ということなので事務所内に散乱してある
空虚な紙飛行機を充実させるために
快楽を求める必要があります。
それはスタッフの日記をのぞくという行為、
ある種の私的劇場と事務所内劇場を
つくり出していこうと思います。
軽妙洒脱な劇場になって
恥をさらすような事にならないように
スタッフと共に発信していきます。
クライアントと出会って2年近くたった今
四万十市「安並の家」の骨格が現れる。
学んだり、教えたり
この1ヶ月悪戦苦闘の連続である。
なかなか出口が見えない。
やはり二人では戦力になりそうにない。
少しでも光を一刻でも早く見たい。
そして今日一人新しい戦力が加わった。
廻りに流されずに考えている若者が
関東から縁もゆかりもないこの地へ流れ着いた。
書きながらモノをつくるというスタイルが、
これがわたくしには適してたであろうスタイルが、
違うのではないかと今も不安に思う。
スケッチやエスキスのスピードと展開を
増すことだけでなく、
最小限のスタッフへの伝達方法を
どのような時間の密度をとれば良いのか
あの手この手で
生き生きとさせなければならない。
設計教育には
共通に想定されるべき水準があるはずで
教える方も学ぶ方も
気持ちの中に
その水準は共有されなければならない。
ということでスタッフ二人を連れ、
現場に行き
帰りは閑谷学校に立ち寄り
二人の成長を期待することにした。
自然と人と建築
1年半前にお引渡ししてから、
写真撮影のために何度足を運び、
何度天候の気まぐれさに振り回されたのだろう、、、
ほんとに撮り終えられるのだろうか、、、
そんな先の見えないボクにクライアントは
「ここまで来たら良い状況で撮りましょう!」
の一言が絶え間ない力を与えてくれた。
展覧会のため、
最後の撮影には立ち会えなかったけど、
今日届いた写真を見て安堵した。
撮影のために休みを調整してくださったり
撮影中の無理な要望も
気持ちよく受けてくださったクライアントのSさん。
そして、遠くまで何度も根気強く妥協せず
足を運んでくださったカメラマンのNさん。
ありがとうございました。
このカットは、夕陽を浴びた軒下の陰影が美しかった写真です。
今日までのプロセスもあると思うけど
良い写真が出来た。
人間を外さずに入れて、
しかもズルズルとした生活臭の嫌味もなく。
人間と建築が5分5分の関係になっている時を撮っている。
自然と建築の関係も然り。
空の状態、雲の姿と建築が良い状態で撮っていて
決して建築だけが主役でない。
人間と自然がいて
その狭間に建築があるという状態が
なんとも美しいですね。