テンキュウカズノリ設計室」タグアーカイブ

充実した余白


さぬきに建つ建物がようやく完成に近づく。
 
そして完成と同時に新たに始まる。
 
 
この中にある「余白」の存在を意識化させ
コストコントロールから
デザインコントロールへと
モーフィングさせる。
 
建築のもつある種の余白は余白であると同時に
決して余白ではない。
 
使用者が侵犯してはならない
充実した余白なのである。
 
それは偽善的余白を抹消し
使い手のマゾヒスティックな欲望を
刺激することが出来たのではないだろうか、、、
 
きっとここで生み出されたモノたちに包み込まれながら、
やさしく埋め尽くされるだろう、、、
 
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改めまして、、、

謹啓
 
初秋の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引立てを賜り厚くお礼申し上げます。
さて弊社は去る6月16日より株式会社として業務を開始しいたしました。
これもひとえに日頃よりの皆様方のご厚情とご支援の賜物と
心より感謝申し上げます。
このたびの株式会社設立を機に社員一同さらなる精励を誓い
社業発展を期し皆様のご要望に誠心誠意お応えできるよう努力いたす所存です。
何とぞなお一層のご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
まずは略儀ながらBlogにてご挨拶申し上げます。
 
謹言
 
 
 
わたくしだけに留まらず、
取り巻くスタッフやパートナーたちが
建築だけを描かない、
それ以外のものも描くこと。
 
建築するという枠組み自体を疑い
建築自体よりもその内や外で
どんな生活をしているかを大事にし、
 
笑いたいような、
 
泣きたいような、
 
たくさんの感情が湧き出るような、
 
場所やモノをつくっていきたい。
 
 
それらは人間との関係を新しく繋ぎとめ、
ゆるく開放しながら
自由で思いがけない棲み家を紡ぎ出していき、
 
私たちのこれからのモノづくり、
 
住まいづくり、
 
ひいては街づくりに繋がってほしい、、、
 
 
そんな思いでこんなことになってしまいました。

ホームページリニューアル

想い描いていたことが少しずつカタチになってきたので、
HP、日記のスタイルを変える事にしました。
 
 
日記形式のメモをつけるという私にとっては七面倒臭い作業が、
お陰様で習慣となっていたはずの日記も今は不定期。
 
しかしながら、当たり前になる日常的習慣になってしまったら、
それを多くの人に垂れ流し続けるのは余りにも恥が多い。
 
恥をかいても良い年令ではない。
 
止めろと言われて、止めるような私ではないが、
HPをリニューアルすることで
記録を取り続けられる確信を得たので、
一度これ迄の日記スタイルを停止して、
そしてすぐ続行する事にする。
 
読者諸賢は、何が変わったのか、
いぶかしく思われるかも知れないが、
要は、私がホンのチョッと変化したいと思ったに過ぎない。
 
そのきっかけを得ただけの話である。
 
 
きっかけをいただき
そのスタイルを表現出来るようにHPを作ってくれたIさん、
今後とも良いきっかけを創っていきましょう。

44歳


スタッフからプレゼントをいただく。
 
そして8月21日で44歳になる。
 
 
眼に見えるモノ、
すなわち形あるものは必ず風化する。
 
年をとるコト、
すなわち体内に不敵な自信が湧き上がる。
 
これも建築のおかげ、
家族やスタッフのおかげ様である。

暮らすこと、生きること

新たなスタッフと
事務所の模様替えで
事務所も少しずつ変化する。
 
暮らしてゆくこと、
生きてゆくことは
常に身の回りの空間を作っていき
変化してゆくことである。

花火

今まで打ち合わせで見ることが出来なかった
事務所での花火。
 
今年、遂に見ることが出来た。
 
ふくいくたる日本酒の香りにつつまれて、
しばしの平安を楽しんだ。
 
事務所の屋上は香ばしい匂いに空間を占領され、
一時間程桃源郷となった。
 
このにぎやかな平安は
普段の静かな県庁通りでは
構築できないかも知れないが、
 
その一方で
普段見ることのないスタッフの姿が
構築されていた。
 
 
、、、そしてゆるやかに解放されていた。。。

ドタバタジタバタ

↑ 高知「四万十の家」・・・少しずつ仕上がってきてる。
 
 
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↑ 高知「薊野北町の家」・・・浮いた書斎に階段が架かる。
 
 
この土日は、高知・四万十で現場打ち合わせに、広島での打ち合わせ。
 
このドタバタの合間に日曜日は年に一度の参観日。
 
 
何ヶ月も前から予定表に書き込み、
学校生活での我が子の成長ぶりを心待ちにしていた。
 
ここ1、2年の休日は打ち合わせだったり、習い事だったりで
お互い接する時間が少なかっただけに
この日だけはと意気込んで行ったにもかかわらず、遅刻してしまった。
 
付け焼き刃的な父親の対応もさほど効果なし。
 
いささかジタバタしたが結局ジタバタしても仕方ない、
成り行きに任せようということにした。
 
無論、父親の株が下がったのは言うまでもない。
 
 
最後に、ムスメだけでなく
先生方や友達の保護者の方々にご心配、
ご迷惑おかけしたこと心よりお詫び申し上げます。

 
 
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↑ 岡山「真庭の家」・・・スケール感を失いそう。。。

縒り合わさる糸

↑ 四万十市「菩提寺庫裏」・・・本堂の横に寄り添うように建つ。
 
 
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↑ 西予市「三瓶の家」・・・自然に囲まれる、中庭のある家。
無事お引渡しすることが出来ました。
 

いくつかの現場が進む。

疲れて言葉足らずになってしまっているのを承知で、
つぶやいてみる。

建築の面白さは、実に多くの人間の力が集結するところにもある。

クライアントや施工の人々、その他諸々の力が、
ひとつの方向を目指した時に、良いモノが出来る。

そのチャンスは実に一筋の糸程のモノである。

建築の現場では、何かのきっかけでほどけたりすることはあるけど、
諦めずにいれば、一筋の糸はまた縒り合わさり、
良いモノが出来ることだってある。
 

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四万十市「四万十の家」・・・いくつかの屋根が重なり合う。↑
 

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岡山市「福田の家」・・・住宅地の中に建つ、中庭のある家。↑
 

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西予市「明浜の家」・・・解体が終わる。。。

ご来場ありがとうございました。

梅雨に入る前の高気圧による暑さの中、
また遠方からのご来場のお客さんや同業の方、
そして、快くオープンハウスを承諾してくださったお施主さん、ありがとうございました。
 
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同時に、「真庭の家」の棟上げ、暑い中ご苦労さまでした。
 
別れもあれば出会いもあり、
小さな出会いを大切にしなくてはならない年令を迎えているのを実感した。
 
目の前の仕事に可能性を発見してゆくしかない。
例えそれらが不十分に見える仕事であるとしても、、、
 
 
「薊野北町の家」・・・浮いた書斎 ↓

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「屋島の家」オープンハウス

クライアントのご厚意で予約制ではありますがオープンハウスを行います。
ご興味のある方はメール等にてご連絡ください。
 
場所:香川県高松市
日時:5/31(土)、6/1(日)
連絡先:info@-k-tenk.com
 
 
屋島の中腹に位置するこの家は
守るようにそびえ立つ屋島と、一望出来る高松市の景色だけでなく
道路からの斜線制限と、がけ条例の斜線制限にも包み込まれている。
 
その法的な制限に包み込まれた平面は
4間×4間の正方形のシンプルなプランで構成され、
敷地は前面道路より1.0m低くなっているため
その段差はスキップフロアで解決した。
 
断面に精力を注ぐというのは空間をより良くする結果につながる。
 
これは自分自身への教訓でもあるし、
建築というのは底知れぬ深さを
おのずから包み込んでいるモノなのだということを伝えたかった。