家づくり」カテゴリーアーカイブ

低い庇

 
低い庇は外壁の周辺に
身体に近いスケールの空間をつくり
建物自体を親しみやすいものに変容させる。
 
庇が建物の周りに生み出す空間は
内部から外部へと広げ、
同時に外部から内部へと
引き寄せるきっかけをつくっている。
 
1023-日下02

場所らしさ

 
1018-tckw01
立川の森クリニック 棟上げ
 
建築がその建つ場所を映し出すことを望んでいます。
 
その場所を歩きまわり、
土地が培ってきた表情を学び、
その場所らしさを表現するためのきっかけを
掘り起こしていきます。
 
その表情が少しずつ現れてきます。
 
1018-SDSR
某ショールーム
 
1018-ksk
日下の家 棟上げ前

COLTRADA醸造庫 地鎮祭

 
その人の持つ雰囲気だけでなく、
装飾を削り落とし、
萌芽のような素直な場所が始まる。
 
それは初めてワインを飲んだ時のような感動が蘇る。
 
哲多町花木の空は本物の空よりも
よほど空らしく、雲らしく見える、
そんな地鎮祭だった。

見下ろす世界

 
先日は「松並木の家」と「対の棲家」の写真撮影。
 
 
昔、銀河鉄道999が好きだった。
 
新しい星に到着して
車窓からその世界を見渡す。
 
安全で親密な列車の中から見下ろすその世界は、
いつも危険と蠱惑に満ちていて、
しかもその中で無数の生命や生活が
絡み合っていると思うと、
その果てしなさに子供ながら興奮した。
 
 
ドローンはそんな記憶を蘇らせてくれる。
 
0929-対の棲家

人間と環境とのかかわりあい

 
この場所に決めた想いが
徐々に具現化されていく。
 
自然に敬意を持ち、克服し、共存する。
 
自己保存と自己拡大を求めて
擁壁工事が行われていく。

「藤原光町の家」オープンハウス

 
このたび岡山市中区で
設計監理を進めてまいりました
「藤原光町の家」が竣工します。
 
クライアントのご厚意により
10月3日(土)、4日(日)オープンハウスを行います。
 
お時間が許すようでしたらぜひお越しください。
 
安心してご見学頂けるよう混雑を避ける為
予約制とさせていただいております。
 
ご予約は下記、TEL・メールにて
お問い合わせください。
 
現地の場所については
ご連絡いただきました方に
こちらからご案内いたします。
 
 
TEL:086-235-5516
Email:info@k-tenk.com
 
 
不在により電話がつながらない場合は
お手数ですがメールにて予約をお願いいたします。
 
受付は10/2(金)17:00までとさせていただきます。
 
 
§
 
風の揺らぎ
木々のざわめき
トップライトからは光を落とし、
木洩れ日と暮らしの模様を描く。

親しみやすさ

小さな建築は、
独特の魅力をもっている。
 
テント、屋台、電話ボックス、
バス停、公衆トイレ、、、
と並べてみると
道具と建築の境界はあいまいだと気づく。
 
小さな建築は道具にも似た、
「自分で所有し、制御できる」
という雰囲気を持っており
それが親しみやすさにも
つながっている。
 
 
しかし親しみやすさを感じるには
もう少し時間がかかりそうな
17坪の家の基礎。

Patina

 
経年変化による質感の美しさや風合い、
無機質でない質感の本質は
パティーナにある。
 
そこには人類のはるか昔の記憶が
本能のように刻み込み
本質的にパティーナを読み取り
感じることが出来る。
 
水の流れや、
風の流れ、
日差しや、
動物の足跡など、
全てはそこにつながる。
 
この普遍性をもつパティーナを
意図的に組み込んでみた。
 
 
↑↑ 最初の写真は真鍮のレバーハンドルを加工したもの。
 
 
0819-外壁
 
↑ 外壁の杉板に経年変化加工を施してみた。
 
 
0819-棚
 
↑ 左官で棚を作ってみた。
 
 
路庭の灯り(藤原光町の家)より

北庭の台地

 
北に向いた屋島を舞台に
物語は始まった。
 
その場所に
それを取りまく大自然を取り込みたい。
 
そんな直感を信じ、
地域の環境をとらえ
直感を研ぎ澄まし、
秩序を与え
命を吹き込みながら
空間構造を楽しんだ。
 
北庭にはいろんな植物が育っている。
地面は生命の源、
豊穣の源。
 
これからますます生命の躍動感や、
豊穣の希望を感じながら
成長していくでしょう。
 
 
早朝から撮影の立ち会い、
ありがとうございました。
 
いただいたぐい吞みで
南をゆっくり味わいながら
教えてもらったノースライトを
読了しよう。

甘え

 
ご多分に漏れず、
シンプルな平面計画に切妻屋根。
 
施主の要望と、設計者の欲望。
 
つまり甘える豊かさをこれから形にしていく。
 
いろんなお菓子を一度に食べてみたい、
おもちゃを箱から全部取り出してから遊びたい、
というように。
 
大人たちがバカらしい、
意味がない、
効率が悪い、
と顔をしかめるようなことを、
茶目っ気たっぷりに
やってみようという甘え。
 
甘えを言うのはそれ自身よりも、
それを受け入れられる前提が
あるということの方が重要だと思う。
 
そして上手に甘えさせることが出来るのは、
甘える喜びを十分知った大人。
 
上品なあまやかしは芳醇で豊かです。
 
 
0528-藤原光町02
 
0528-味野城
 
解体で出てきた石の積み木を、
どうやって遊ぼうかと。