ケンチクノコト」カテゴリーアーカイブ

同時開催

↑ 高松市「東山崎の家」平屋の寄棟の家
 
 
0304-妹尾の家OH
↑ 岡山市「妹尾の家」スキップフロアの家
 
 
このたび設計監理を進めてまいりました
「東山崎の家」と
「妹尾の家」が
竣工しました。
 
クライアントのご厚意により
オープンハウスを行います。
 
お時間が許すようでしたらぜひお越し下さい。
 
当日はゆっくりご覧いただけるために
予約制とさせて頂いております。
 
ご予約は下記、
TEL・FAX・メールにてお問い合わせください。
 
現地の場所については
ご連絡いただきました方に
こちらからご案内いたします。
 
 
設計監理:テンキュウカズノリ設計室
岡山市北区丸の内1-13-10-2F
Tel:086-235-5516
Fax:086-235-5517
http://www.k-tenk.com
E-mail:info@k-tenk.com

人類の記憶

 
さんさんと降り注ぐ太陽と
さらさらとそよぐ潮風だけでなく
先人の知恵により石灰岩で創られた石垣は
みかんのおいしさをいっそう引き出す。
 
それは単に
造形感覚の血が騒ぐシロモノというより
建築と自然が共生して出来た
人類の記憶史と言っていいでしょう。
 
 
大工さんの作業場より

光の役割

 
「妹尾の家」
「東山崎の家」
ようやく足場が外れる。
 
 
空間の快適さの中で
光が占める役割の重要さというのは
相当なものではないかと思います。
 
 
それは照明器具の光ではなく
自然の光なのです。
 
0214-妹尾の家

屋根

高松市「東山崎の家」
 
 
建物の外観を決定する重要なものとして
屋根があります。
 
日本のように雨が多いところでは
軒の出の深い勾配屋根が理想的で、
屋根の形は日本建築の中で
美しいものの一つです。
 
古いものを大事にしつつ
新しい形で表現していけたらと思います。

バランス

四万十市 具同の家
 
 
建築の技術は
堅固で丈夫な骨組みを作ることだけど、
 
芸術面でいうと釣り合い
 
つまり出来上がる構造体の比例、
部屋の大きさ、
柱の太さ、
 
これらの作り出す空間の造形美によって
何かしら感じるきっかけを
つくることが出来るといいな。

シンプルに、そしてフレキシブルに、、、

岡山市 妹尾の家
 
 
シンプルな形の中に
今までの住宅の概念を
詰め込むのではなく
このスペースを
どう住みこなしていくかということ。
 
 
構造的にも殻はシンプルに
そして考えはフレキシブルに。

異人館

 
世界には異人とも呼ぶべき人が確かにいる。
 
この家のクライアントもその一人である。
 
この建築はその人物の異人ぶりをそのまま形にしたともいえる。
 
そのことは何回かに分けて書いていこうと思う。

原風景

 
建築的な原風景の一つとして
祖父母の家の蔵があります。
 
 
子供の頃は
一人で開けられなかった
重たい引き戸を開けて入ると
真っ暗な空間は神秘的だった、、、
 
と感じるほど
感受性豊かな子供ではなかったけど
先日、2年前にお引渡しした
お家の撮影の時にふと思い出した。
 
 
141103-桑野の家02
 
141103-桑野の家03
 
嫌がる奥さんを
半ば強引に撮らせていただきましたが、
よりいっそう「住む場所」としての奥行きを
撮ることが出来ました。
 
ありがとうございました。

職人の仕事

 
高知市内で棟上。
 
 
プレカットでは出来ない
変形した建物は
手刻みで組んでいく。
 
コノ写真は
ベニヤに手書きで書かれた
大工の図面。
 
手作り、
職人の仕事、
総じてモノ作りは
今あまりにも情けない状態である。
 
小さな家だけど
コノ図面を見ると
考えさせられる。

生命維持体

上の家の方向性も定まり、
実施設計を整理していく。
 
 
生命維持体としての住宅という概念が生まれるのか?
 
マイノリティーの仕事の行き着くところは
コレかもしれない。
 
もうあんまり贅沢は言わないで、
対面している諸問題に対してゆくしかないだろうな、、、
 
対面している問題は
皆一級品だと考えてしまおう。
 
 
かくの如き、
有機的形態及びスケッチに向かっている現実に
ヒヤッとするが、
それらを把握出来るようになっている自分に、
少しホッとする。