ケンチクノコト」カテゴリーアーカイブ

本当とウソ

雨の中の草屋根の家
 
取材してくださった方々までもがこの家を愛し、家人を愛す。
みんな本気で仕事してるから
本気で感じているのだろう。
 
 
§
 
もし本当に建築を愛し、
建築に教えられ、
建築と一つになるならば、
それは遊びとも決して無縁ではなく、
遊びを愛し、
遊びに教えられ、
遊びと一つになれる。
 
そうすれば建築にも興味を持ち、
同じように遊びにも興味を持ち、
設計は楽しみを増すだろうにと思う。
 
ウソの建築を大切にするものは、
遊びにもウソを持ち込み、
表面的で住みにくい世界が出現する。
 
人の前でウソの姿を見せ
人の目を欺いて本当の姿を見せる。
 
心すべきことだ。
 
§
 
0603-安並
一年経った安並の家
さらに自然と一体化し、
生活と一体化する。
 
0603-大島
大島の家
いよいよ着工。
 
0603-測量
市道をまたぐように架かる鳥居。
レベルを覗くスタッフ。

お天道さまと、、、

「味野の家」引渡し
 
認められるかどうかはともかく
なぜ僕がこの場所で
建築の仕事をしているかといえば
まずこの仕事が好きだから、
つくることが好きだから、
という理由に勝るものはないと思っています。
 
 
行動を支えるものは評価されるためではなく、
好奇心だと思います。
 
「これからここで生活するのを想像するだけでワクワクします。」
 
味野の家のクライアントの言葉はシンプルで
想像や好奇心から行動へ移すことが
大事であることを再確認出来た言葉で、
それが建築の役割でもあるのだと思いました。
 
 
自分の携わるものに生命力を持って取り組み、
結果的に良いものが出来れば
あとは、お天道さまと米のメシはついて回るでしょう。

変身の術

「岩盤が眠り、くの字に折れ曲がるスキップフロアの家」棟上げ
 
0423-isb棟上げ02
工場で仮組された骨格が
現場で再度組まれていく。
棟上げが終わるころは
折れ曲がった先から夕陽が差し込む。
 
 
0425-tj棟上げ01
「4台分のガレージがある家」棟上げ
丸太梁に包まれ、
想像以上に大きい骨格。
0425-tj棟上げ03
 
 
 
 
壁と窓は人間関係の物質化に他ならない。
 
その関係の矛盾する要求を解決するために何かを施す。
これがうまく解決された時、
それを美しいと呼ぶのだろう。
 
太陽がよく当たるところと、
日陰が欲しいところとの関係にも
あてはまるだろう。
 
必ずしも壁や窓でなくても
庇があるとかないとかでもそうである。
 
生活とは矛盾の克服だと思う。
 
その場所が暖かくあってほしいと願い、
また涼しくなってくれと、矛盾した要求を出し
それを一つの装置でまかなおうというのが
建築の課題といえる。
 
その一方で何か一つの答えを出そうとするから
いつも具合が悪くなるので、
変身の術を心得ることが出来れば、
もっと解きほぐす仕事が出来るのだろうけどね、、、
 
0426-sw01

好きか嫌いかというよりも

 
建築が好きか嫌いかと言うより
やらずにいられないか、
やらざるを得ないか
だと思う。
 
仕事をしていく上で、
問題は山積みしているけど、
それを乗り越えることに人々は喝采します。
 
満腹より空腹の時の方が食事はおいしい。
 
与えられた条件の中に
問題が山積みになっている方が
立ち向かう人間にとしては
意欲がますます湧いてきます。
 
設計図でも勉強しようと意欲がある図面、
とりあえず表面的に描いた
魂の抜けた図面は表れてきます。
 
それがやらずにはいられない図面と
やらざるを得ない図面の
違いなのでしょう。
 
 
建築は人間生活のあらゆるものに
関わりを持つものです。
 
こと建築に限らず
ものをつくる喜びを感じれば
それが励みになり、
仕事にも精が出るでしょう。
 
 
 
上の写真
「シンプルなプランにシンプルな片流れの屋根の家」
大きな片流れの屋根が包み込み
棟上げと同時に配線工事が始まる。
垂木を見せるデザインは
シンプルに見えて工程は複雑。
 
 
0330-大野
「4台分のガレージがある家」
棟上げの時に
やっと大きさを感じるのがほとんどだけど
基礎の段階ですでに迫力がある。
大きすぎて全体が撮れなかった。
 
 
0330-味野
「17坪+屋根裏の家」
足場が撤去され
青い空に青い屋根が溶け込む。
 
 
0330-伏石02
「3方囲まれたコの字の家」
離れのような和室を土壁でつなぐ。
 
 
0330-土田
0330-土田02
「岩盤が眠るくの字の家」
地面の下にはいろいろな土が堆積している。
調査したりすると、
それが分かっておもしろい。
建築の支持層としては
当然沈下しない密実な土が良い。
しかしここは密実どころではない。
地層の中の岩盤が目を覚まし、
一触即発が心地よい緊張状態を生み
力強ささえ感じる。

物を愛する

 
物を愛し、
物をつくることに
生命をかけている人がいるとすると、
その人は
本来の筋を歩んでいるにもかかわらず、
知られることなく
生涯を終えるかもしれない。
 
しかしその人はそんなことよりも
安定した収入よりも
生きがいを感じ、
同時に仕事が楽しめる世界を
自らが作り出すのだろう。
 
0318-oms05

物をつくる

島に渡った。
 
ことにいろいろ違った世界での生活パターンと、
その道具、
その飾り物、
それらは新鮮だった。
 
住宅も町も新鮮だった。
 
そんな感情を抱きながらも
当たり前だけど
人間が物をつくることを知った。
 
人工物に囲まれて暮らすということが
新たなきっかけになり、
人間がつくるということはどういうことか
という原点を教えてくれた。
 
そんな人、
そんな場所だった。
0318-oms03

物体は教えてくれる

卒業式を迎えた子供たちを見ていると
小さい頃を思い出す。
 
赤ん坊の時なんか
「あ~」
って言うだけで大体通じていた。
 
そのうちだんだん知恵が発達すると
口先だけで言うようになる。
 
大人になれば口先だけで話す。
 
腹ごとではうまくいかない。
 
 
その時何が通じるかというと、
物体は通じる。
造形は通じる。
 
 
次の日、
どうしても行きたい場所に
行くことにする。
 
それを教えてくれることを
願いながら。

いくつかの報告 vol.3

「味野の家」
 
こぢんまりとした小屋のような家の中に
小屋が現れる。
 
 
「富原の家」
地鎮祭を終え、
来週棟上げを迎える。
 
 
「勝占の家」「大そねの家」
引渡しを終え、
撮影の途中、
一昨年お引渡しした「廿枝の家」に寄る。
 
0228-msn01
 
庭も少し手が加えられ、
人とともに成熟している。

いくつかの報告 vol.2

 
休みの日も出て仕事を続けたり、
現場や打合せに同行したり、
他愛もないもので
コツコツやっているのを見たりすると、
ドタバタの毎日の中、
私もまぁもう少し頑張ってみるか、と
つぶやいたりしてしまう。
 
建築に興味を持ち始めてるならと
広島で行われた「大野の家」の地鎮祭の帰り、
福山の神勝寺に立ち寄る。
 
0204-ssj03
 
0204-ssj02

いくつかの報告 vol.1

「小屋と家」
 
粉雪が舞う地鎮祭を終え、
儺追風が去り春風とともに
着工を待つ。
 
0115-ky02
 
 
 
「土田の家」
0320-ttd
 
いよいよ着工。
これから地中に眠っている
岩盤との戦いが始まる。