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自然素材

この週末の営業活動は自然素材について話してみたが、
性能的なことなんて正直言って詳しくない。
 
では、なぜ自然素材がいいのか、
考えるいいキッカケをいただいた。
 
「それが人間というものである」とか
「そういう風に人間は出来ている」とか、
ついには「生命は、、、」
という人もいるかもしれないが、
ソンナコトネエダロウ、と思う。
 
そうあってほしいけど。
 
 
 
自然素材を好ましく思うのは、
多分そうした素材に囲まれて長い間生きていたからで、
もし幼児期から鉄とガラスとコンクリートの中だけで育てば
自然の素材はすごくうっとうしいものに見えるに違いない。
 
人は生まれながらにして自然を求めている、
というような能天気な考えは捨て
長い間馴染んでき手の感触、目の印象を思い出して
そこから建築を始めたい。
 
 
この営業では自然素材の性能的なこと
メンテナンス的なことを聞いてみようと
来場されたお客さんの期待を
裏切ってしまったかもしれない。
 
写真は当事務所が自然素材で作ったオリジナルの「下駄」。
体験していただいた物好きな同業の方と、
好奇心旺盛なお客さん。
 
次回お会いする時までには
「履き心地」を超えたものが出来るかどうかは
ワカラナイ。

ご来場ありがとうございました

遠方からだったり雨の中だったり、
GWにも関わらず、
沢山の方のご来場ありがとうございました。
 
途中、中庭のヤマボウシに小鳥が来場し、
偶然のようにして出来る風景を
発見できたような気分になり
ささやかな喜びを得られて
まぁ、自己満足の極みである。
 
 
今日は、事務所でコーヒーを飲んで雑談。
 
こんな些細なことも
久しぶりのような気がする。
 
この時期になると
必ず県庁通りを通る右寄りな方の街宣車。
 
そんな中、事務所ではゆったりとした時間だった。
 
たった数十分のことだけど。
 
やっぱり疲れているんですよ、
人並みに。

オープンハウスのご案内

香川県高松市の静かな住宅街に建つ住宅。
 
100坪の変形した敷地に沿って配置した平屋建て。
 
庭と建物が程よく織り込まれている。
 
 
その築山の造形が出来上がるにつれ、
なんか鳥肌が立ってしまった。
 
コノ気持ちはもしかしたら
「忘れかけていた子供の心」
なのかもしれないなぁと思った。
 
 
 
この度、テンキュウカズノリ設計室が
設計・監理を致しました「多肥の家」が竣工を迎え、
クライアントのご厚意により、
オープンハウスをさせていただく運びとなりました。
 
§
 
日時:2012年4月29日(日)、30日(月・祝) 10時~17時
 
用途:一戸建住宅
主要構造:木造
規模:平屋建て
敷地面積:363.85㎡(110坪)
延床面積:123.12㎡(37.2坪)
建築面積:144.48㎡(43.7坪)
 
設計監理:テンキュウカズノリ設計室
施工:センコー産業
造園:福田義勝
 
ご希望の方は、メールにてお問い合わせ下さい。
案内を御返信致します。
 
info@k-tenk.com
 
まで。

みんなの記憶の中に建築を建てること

土曜日は徳島「城南町の家」の設計契約。
今日は岡山「桑野の家」の地鎮祭と
EBISUYA projectのプレゼン。
 
いろいろな場所で仕事をしてきて、
多くの町と人と付き合いながら
一つだけ理解し始めていることがある。
 
 
気持ちの中に建築を建てることなんだなぁって。
 
幻想や夢の中に建てるってことではない。
 
みんなの記憶の中に直接建築を建てること。
記憶そのもの、知覚そのものを
直接デザインしてしまおうとすること。
 
文化というのはどうやら集団としての
記憶の集積のことらしい。
 
 
異国の地から来て
この場所へ家を建てるクライアントの想いだったり、
ヨーロッパやアジア、
あらゆるところへ旅した店主が
ココに帰るとホッとするのは
自分の記憶の何がしかが
いつもここに棲みついているのを
自覚しているからだろう、、、
 
 
この駅前はそんなに豪華なものではない。
 
それでもどんなに豊かな都市の
どんなにモダンにデザインされた道よりも
はるかに生き生きとした場所になるだろう、、、
 
物語はイヨイヨ突入する。
 
0423-桑野の家地鎮祭

ブレインストーミング

今日も一日雑用が多かったが
なんとか切り抜けた。
 
建築設計は雑事の戦場だよ、コレは。
 
机上の想案だけではいかんともしがたいモノが多過ぎる。
 
コレに負けてしまうと
実物は作れないと言う現実がある。
 
 
 
スタッフとコーヒーを飲みながら
屋上について小さなブレインストーミング。
 
意味のないおしゃべりの準備体操を経て、
ある種の構築化を計画。
 
良い成果を得られると確信するのは
我々だけか?
 
それとも、、、

足掛け6年

足かけ6年、
「テンキュウカズノリ普請道楽」は続いている。
 
インターネット上に流して
眼に見えて悪いことは起きていない。
 
勿論、大方のクライアント、友人や同業、
多分スタッフもこの日記は読んでいるだろう。
 
 
コレを見てくださっている方の依頼もなくはない。
 
最近は、
「日記をUPしていない!」
と、妻やムスメからは追い立てられることもしばしばで、
僕は充分に吟味した言葉の組立を
使わなくてはならない立場に
追い込まれているのである。
 
というわけで今、
数日間のコトをまとめ書きしようとしたが、
一昨昨日の事がもう思い出せない。
 
昨日は休みだった。
 
ムスメにとっては良い日だったと思う。
 
勿論、僕にとっても松本和将の演奏が目の前で聞けたことが
何よりの刺激にもなった。
 
ありがとうございました。

測りながら、、、

ここ最近、
見積もり調整中の案件、
プランニング中の案件、
実施設計中の案件、
 
仕事の多くは
行ったり来たりの繰り返し。
 
それは、待ったり測ったりの
繰り返しのようにも見える。
 
 
僕たちはいつでも、何かを測りながら生きている。
 
世の中の動向を測る。
 
将来を測る。
 
人との距離を測る。
 
今の自分と他人の現状を比較して測る。
 
理想と現実との落差を測る。
 
自分の実力を測る。
 
 
もちろん僕たちは敷地の特性を測り、
建築の可能性を測る。
 
測ることは、あやふやな自分の場所を
見出そうとすることに重なる。
 
測るためには、正確な定規が必要だし、
目盛を見る目が確かでないとイケナイ。
 
だから僕たちはしばしば測る行為を間違える。
 
だから僕たちは何かを測り続けている。
 
測ることは自分の不完全さを絶えず確認しながら
より良き道へと進ませようとすることと、
たぶん重なる。
 
 
そういえば以前「待つこと」について書いたことがある。
 
 
何かを待っているその時に
僕たちはその何かを測っているのに違いない。
 
そんなふうにして僕たちは生きている。
 
 
何かを待ちながら、何かを測りながら、
と、言い訳しながら、
クライアントを待たせながら、、、
頭を下げながら、、、
 
 
 
ちなみに、気づいている人もいると思いますが、
最近、「ワタクシ」から「僕」に変えてみました。
 
もう一人の自分を測りながら、、、

幻視こそ現実

今週は「桑野の家」の見積もりが各社からUPされ
押したり引いたりの攻防が始まる。
 
そして出会って2年、
「塚ノ原の家」の設計契約。
 
水曜日の整骨院のヒアリングに、
 
昨日は、学生時代にお世話になった大衆食堂
「ゑびすや」の移転計画の打ち合わせ。
 
忘れかけた記憶を思い出すため、
昼はその場所で食し、
これから店主と共に
寂れかけた駅前に息吹を吹きかける。
 
 
と、マメに日記をUPしようとすれば
仕事のことばかりになってしまう。
 
休みでもとって趣味でも持つか、
家族ネタで行くか、
それとも事務所の屋上緑化を現実化していくか。
 
屋根の上の建築の可能性について
どうせやるなら楽しくやりたいな。
 
ココでやるなら目的を明快にしなければ
エネルギーを使う意味がない。
 
 
夢と現実、
あるいは想像力と現実はすでに境界を失っている。
 
疲れていたり、
楽しかったり、
寒かったり、
忘れかけたり、
他人を信用したり、
出来なかったりと言う現実は
本当にそこにあったことなのだろうか。
 
私はそれを見た、触れたと幻視しているのかもしれない。
 
幻視こそが現実なのかもしれない。

されど日記

「南国の家」模型
 
 
 
ここ最近のワタクシの日記の動きに対し
ご指摘を受ける。
 
たかが日記、
されど日記である。
 
 
多少のほころびは見せても
崩してはならない。
 
どこで誰が読んでいるか知れぬ。
 
この不定期な動きは今に始まったことではないが、
もう少しマメにUPしていこうと心に決める。か?
 
 
 
ということで昨日は「南国の家」の設計契約と
ムスメのピアノの発表会。
 
どちらを優先するか考えてみるもの、
発表会の方はワタクシの代わりに親族を搔き集め
見に行ってもらうことにした。
 
無論、ムスメはワタクシがいなくても
伸び伸び弾いていたという。

はじまる一年


「万々の家」
 
今年に入って
「万々の家」と「長船の家」の引き渡し。
 
昨日、確定申告を終え
やっと一年が始まる。
 
ワタクシのブログも
たかが日記と考えて
気楽に書き散らして6年になる。
 
 
 
途中、140字以内につぶやくことも考えたけど、
ワタクシには向いてないし、
こういうのは地でゆくしかないのだろう。
 
それじゃなくては続かないのかもしれない。
 
それで、少しずつでも興味を持ってくれる人が
増えていけばと思う。
 
ワタクシのブログを
「お気に入り」に入れてくださっている
「藤崎の家」のクライアントの友達のように、
たとえハウスメーカーで建てるとしても、、、
 
↓「長船の家」
0316-長船の家