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ワープする異空間

↑ 西予市明浜町。
 岡山から4時間弱。
 この風景を見ると癒される。
 
 
私はとりあえず岡山県の住人である。
 
実家は広島だけど
もうすでに人生の半分は岡山に住んでいる。
 
いっぽう仕事の方は、
おかげさまで
中四国のあちらこちらで
仕事をさせていただいている。
 
わが赴くところと言えば、
岡山はもちろんのこと、
山陰だったり
高知や高松、徳島や西予を
ウロウロしている。
 
異空間をワープする超人のようであろうが、
辺境の地に立つたびに、
異空間をワープした感じというよりは
共鳴するものを感じている。
 
「そんなことはあるはずがない!」
 
人はきっとこう叫ぶに決まっている。
 
でも少しも慌てる様子もなく
内心ではこのヤローと思いつつ、
しかしいっさい表情に表さず、
わが思うところを
展開し伝えていこうと思う。
 
1106-菩提寺
↑ 四万十市の庫裏の解体が始まった。

「屋島の家」地鎮祭

先日は香川「屋島の家」の地鎮祭。
 
 
かつては島だったこの地は、
長い進化のプロセスを経て、
今ある姿
陸続きになった。
 
計画地の北には
源平合戦で知られる屋島、
南には高松市街が一望出来る
高台にある。
 
この自然と人工物の狭間に
位置するこの計画地には、
進化してきた
歴史の集積物がある。
 
歴史だけでなく
地理、地質の特性をはじめとして
人間が付けた様々な痕跡までもが
記憶に刻み込まれ
さらに保存されていく。
 
如何なる縁なのか。
 
偶然、何ものかに導かれるように
この地への建築が始まろうとしている。

住まいを探す

↑ 福山ゆかりの現代建築家展
 10月22日(火)~27日(日)
 ふくやま美術館ギャラリーにて
 出展します。
 
 
つくることとつくらないこと。
 
残るものと消えるもの。
 
必要なものと売れるもの。
 
今まで沢山の矛盾を抱えていたような気がするけど、
来るはずの明るい未来の気配さえ感じた
岡山・高知での二週続けての営業活動だった。
 
 
 
もろもろの望みを多くの人たちは
それぞれの事情に照らし合わせながら
少しでも叶えたいと思いながら
住まいを探し求め続ける。
 
 
普通に生きていく人たちが、
 
普通に住まいを手に入れて、
 
普通の豊かさを享受でき、
 
その先で出来ることなら
住まいを求めて苦しんでいる人たちにも
うまく行き届くような知恵。
 
そうしたものを、
少しでも掘り出すキッカケであってほしい。
 
初めて会場に来られた方や、
ワタクシの不定期な日記を読んでくださっている
忍耐強いお客さんと話しながら思った。

福山出展予告

ドタバタの連続も少し落ち着き、
中だるみした一瞬も、
福山の建築家の面々の論述に
尻を蹴とばされる思いがして、
気を引き締める。
 
 
微風だけど追い風を捉えているのを実感する。
 
この風で走りきるか、
まだ早いか、
福山の風がどう吹くか、、、
 
 
2013年10月22日(火)~27日(日)
ふくやま美術館にて
「福山ゆかりの現代建築家展」に出展させていただきます。

宇宙船

月世界からの迷い子、
 
かぐや姫は
 
言い寄る色好みの貴公子たちそれぞれに
 
いけずな無理難題を振り当てて
 
出来ないと見るや
 
宇宙船に乗って
 
そそくさと帰還してゆく。
 
 
 
 
実はこの建築の世界でもごく稀にある話。
 
22坪の変形地に15坪の狭小住宅。
予算は・・・で。
 
この小さな宇宙船は帰還することなく
無理難題をカタチにすることが出来ました。
 
 
 
クライアントのご厚意により、予約制ではありますが、
オープンハウスをさせていただく運びとなりました。
 
ご興味のある方はメールにてご連絡ください。
 
 
 
 
場所:高知市内 
日時:8/24(土)、25(日)
連絡先:info@k-tenk.com

ハレとケ

この連休は香川高松と岡山倉敷で地鎮祭でした。
 
 
日本の民家にはハレとケ、
言わば表裏の生活領域があって、
白黒の幕を張ることによって葬儀の場へ、
紅白の幕を張ることによって祝祭の場へと
変換する装置があります。
 
 
陽と陰、
生と死、
そしてパブリックとプライベート
といった表裏の概念を媒介するものが
「間」なのだと思います。
 
住居は近代建築の理念を教えるような
単なる部屋の集合ではないのではないか、
って思う瞬間です。

スーパーインポーズ

↑ 新たな計画地
 
 
風景の話といえば
いつのころからか、
寝入りばなに
度々現れる形象がある。
 
夢のようにあやふやではなく、
さりとて現実のように定かでもない
半覚半醒の中にある。
 
 
愛媛で計画している
住宅を始めとする
いくつかの計画が
そんな中を浮遊しながら
動いているが、
 
とある計画地は
自然と人工の構図を、
スーパーインポーズさせ、
 
さながら神話的風景を
生み出したようだった。
 
 
0710-大洲の家模型
↑ 「大洲の家」

歯医者

↑ 徳島の「眉山を望む家」
 
 
日本海から太平洋にかけての出張が続く中、
折れた歯もくっつき、
めくれ上がり腫れ上がった唇もひき、
やっと人前に出ても恥ずかしくない顔に戻りました。
 
 
歯をくっつけに行ったついでに
他の歯を見てもらうと、
 
「こりゃ大きいですな。穴があいてますよ。」
 
と、おどろかされる。
 
歯ぐらいどうなってもいいのであるとも思うけど、
歯一つで人生悲観的にもなってしまうから
やっぱり直そうとしばらく通院することになる。
 
長生きするのには大事らしい、、、

MODERN LIVING

 
モダンリビング2013年7月号に
弊社が設計した
「多肥の家」が掲載されました。
 
 
自分がとても
「大したことができない、
普通にミーハーな人間なんだ。」
という自覚がうれしい。

自転車

 
徳島の愛読者T氏からの
指摘もあったので、
出来上がった自転車を
UPしておきます。
 
かなり無駄を削ぎ落としたものになりました。
 
 
設計とかデザインとかは
実に間接的な職業で、
実際に現場でモノに触れながら
作っているわけでありません。
 
いつも沢山の人の手で作られています。
 
何もかも自分の手でやってのけたいと
欲張りなわけでもないのですが、
少しだけ自分の手で組み立ててみました。
 
ブレーキも無駄だったので付けなかった、、、
 
わけではありません。