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原初の海

0512-植物

 
波間すれすれを浮遊していた。
 
それは魂が母胎にとらえられる
故郷の瀬戸内海を
彷徨している追憶なのか、
父母来生以前の原初の海を
泳いでいたような記憶なのかはわからない。
 
もしかしたらそれが波間でなく38度線なのかもしれない。
 
 
心が楽しい時、
すべてのものは美しく
生き生きとして感じる。
 
嫌なことがあっても
それを克服する道が見えてくる。
 
楽しそうにしていると
周囲の人までついつられて
愉快にならずにいられない。
 
 
もうろう状態からそんな記憶や感情を
徐々に呼び戻すため、
事務所の近くにある植物を見に行った。

窓辺の場所

0421-tsm01

 
「窓辺の場所」という言葉を
本を読んでいて見つけた。
 
何か素敵な響きの言葉に思えた。
 
卑近な例えだけど、
季節が秋から冬に、
冬から春にかわる頃などは
窓辺でゴロゴロしたくなる。
 
西に向いた窓から見える遠い景色を見ながら
何が大切かという根源的な問いを
忘れないようにしたい。
 
0421-tsm02
 
複雑に絡み合った足場とデッキの骨組み

オープンデスクデシタ

0404-OD

 
いささか学生としては時の積み重ねを
肩に背負い過ぎていたようにも思う。
 
流されずによく考えているからこそ、
もう少し自分の道を考えても
いいんじゃないかという、
我ながら妙な情動が湧いてくる。
 
他人の人生に踏み入って、
その敷かれたレールを
切り換えるデザイン程
難しいことはない。
 
だから自分でデザインするしかない。

満たすことの難しさ

0403-夜桜

 
事務所の近くの散り始めた夜桜
 
 
生きていくことは大変なことだ。
 
「世事わが事に非ず」に
徹底して生きられるためには、
よほどの楽観が必要である。
 
しかしなかなかそれが出来ないから
悩むのかもしれない。
 
 
人々が多様化、情報化の方向をとっているときは、
一人ひとりが何にこだわっているのかを知るだけでも大変な上に、
仮にそれがわかっても、
それを満足させる方法を見つけるのに苦労し、
またやっとそれを見つけたとしても
果たしてその人がその場にいてくれないかもしれず、
その他の矛盾した欲望の人の方が来てしまうかもしれず、
それを全部満たすことの難しさを感じる。
 
 
「年々や桜を肥やす花の塵」芭蕉

裏返しのファサード

0318-塊根植物

 
事務所のコーデックスが芽吹き、
長く続いた暗黒の冬も終わり、
事務所も春の陽気、
晴れ晴れとした空気に包まれる。
 
 
粗相このうえない僕にとって
下着や靴下、
はてはセーターを裏返しに着服して
人と会って平然と装っているのは常のことだけど、
このところ人の心の裏返しに出会うことがある。
 
自分なのか他人なのか
行動なのか言葉なのか
モノなのかカネなのかは確信できたけど、
いつか誰かは街路の乞食になりはてる、
そんなジャン・バルジャン的夢想も
一興というもの。

用と強さと美

0306-tesuri

 
去年お引渡ししてから2ヶ月あまり。
 
これから外部空間も
建物とともに成長していく。
 
世界観や人生観に始まる建築の設計は、
姿形あるものに表現していく。
 
最後には肌で触れる素材を
その姿に頼る他ない。
 
それがこれによって古来言われてきた
「用と強さと美」
なのかもしれない。
 
0306-1shi

新規スタッフ募集のお知らせ

スタッフ募集

 
 
TENKでは現在新規設計スタッフを募集しております。
 
 
私たちの創る建築に興味があり、
建築が好きで粘り強く頑張れる人材を求めています。
資格は問いません。
 
 
・実務経験者を優先しますが、 未経験でも意欲と熱意のある方は歓迎します。
・3ヶ月の試用期間を経て採用を決定いたします。
・給与は経験・能力を考慮のうえ決定いたします。
 
 
履歴書及びポートフォリオを弊社宛てにお送りください。
取り急ぎ簡易なもので結構です。
後日こちらからご連絡させていただきます。
 
同時に建築設計事務所の仕事を体験してみたい方を
オープンデスク・インターンとして随時募集しています。(ポートフォリオは不要)
業務内容はスタディ模型制作、CADによる簡易な作図等です。
有為な経験としていただく為に、定期的に来られる方を募集しています。
 
 
 
TENK/テンキュウカズノリ設計室
岡山市北区丸の内1-13-10-2F 〒700-0823
t.086-235-5516
f.086-235-5517
mail:info@k-tenk.com

お礼

0220-築山

 
寒い中、
また遠いところからのご来場、
準備していただいた工務店の方々、
この場を作っていただいたクライアントのTさん
ありがとうございました。
 
 
 
建築家はハンカチを汚さぬままに
哲学や思想をつぶやいてきた。
 
だから人々はそれを聞く耳を持たなかった。
 
小さな庭だけど掘り起こしては盛ってみた。
 
ものをつくるのは
そのものに生命を移すことである。

鳴門の巨岩

0216-坪庭

 
中庭に巨岩が居座っている。
 
工事の時に目を覚ました巨岩である。
 
この家が脇役になるくらいの巨岩である。
 
 
樹や石に神を見るのは日本文化の基層の性格だけど、
いまさらそれを持ち出すのはやめようということで、
巨岩が一つあるのは厄介だから
もういくつか置こうと考えた。
 
そうすれば物神性は少し和らぐだろうと確信し、
動かすことを伝えたと同時に、
監督の眉が曇ったのを見逃さなかった。
 
土に埋まっていた岩を掘り起こしては散りばめ、
散りばめては動かした。
 
散りばめるほど軽いものではないけど、
お陰で自然に溶け込んだ。
 
職人たちの力で仕上がった。
 
曇った眉が晴れ渡った職人の技術で完成した。
 
この庭園は未来を暗示しているに違いない。
 

「鳴門の家」オープンハウス

0211-鳴門OH

 
シンプルな家族構成と
いくつかの要求。
 
地形をながめ、
位置をさだめ、
形を考えた。
 
 
喜びをもたらすことは
人間に必要なもので、
健康は重要な一つである。
 
新鮮な空気、光と坪庭、
高低差のある場所に
適度な運動と休養、
将棋を指し、潮風を感じる。
 
 
 
クライアントのご厚意で予約制ではありますが
オープンハウスを行います。
 
ご興味のある方は15日までにメール等にてご連絡ください。
追って詳細をご連絡いたします。
 
場所:徳島県鳴門市鳴門町
日時:2/17(土)、18(日)
連絡先:info@k-tenk.com