テンキュウカズノリ設計室」タグアーカイブ

可愛くも、しつこい病原体

「高松町の家」
 
写真家の野村さんから
先日撮影した桜の夕景の写真が
送られてきました。
 
 
ここ1、2ヶ月間、
咳に悩まされている。
 
「風邪ですか?」
「花粉症ですか?」
 
って聞かれる度に言葉が詰まり、
つい小さな声で
 
「マイコプラズマって知ってますか、、、
そうです。数年前に流行った、、、
肺炎ではないのですが、、、」
 
と、申し訳なさそうに、、、
 
診察してもらった先生の気持ちも
わからないでもないのだけれど、
何かはっきりと言えない症状であることだけは、
はっきりと言える。
 
 
この可愛くも、
時代を象徴するようなネーミングとは裏腹に
しつこさと気まぐれさを併せ持つ病原体は
今もなお、
ボクを苦しめている。

廿日市の現場

足場が外れたら外構工事に入ります。
 
 
「3日から足場を外します。」
現場監督から連絡があり
ゴールデンウィークの初日は広島・廿日市の現場へと向かう。
 
幾度となく渋滞に巻き込まれながらも
やっとの思いで現場に着く。
 
世の中はゴールデンウィーク。
 
休みって何なのか。
 
考えてみれば連日遊んでいるようなものなんだ、
と思うしかない。
 
 
廿日市の現場からは、晴れ渡った瀬戸内海の島々が見え
さらには厳島神社が見えたとき、
 
人間が意を決して自分を捨てて他者のために生きようとした時に、
空海が弥山を開基したように
 
ごくごく自然に建築という行いを
思い描いてしまう性まで考えてしまうのだろう。
 
0503廿日市-02
夕日が影を落とす。
 
0503廿日市-03
外壁の仕上げ。完成されているけど完成されてない感じがいい。
 
0503廿日市-04
さっそく入居者が、、、

いくつかの計画案

囲まれた場所に建つ家
 
ここ数ヶ月、プレゼンテーションが続く中、
実態としての建築や計画していると、
大事に育て、力づけようとしてきた夢想が
現実の力に抗いきれずに、
ボロボロに崩れ去って
霧散してしまいそうな体験を度々してきた。
 
もちろん崩れ落ちてばかりではいけない。
 
内からの意思も必要である。
 
他者との戦闘能力は必須なものであるけれど、
やはりお互い内なるものがなければ何もスタートしない。
 
崩れても尚、根気強く続けていられるのは、
その内なるものが
時に他者との遭遇から生み出され、
発酵されるからなんだと思う。
 
また発酵されるいくつかの大事なものが動き出す。
 
cb-01
小さな家
 
ymsk-01
幹線道路に建つ美容室
 
sgw-01
変形地に建つ平屋の家
 
ksk-01
角地に建つ家
 
kn-01
細長い敷地に建つ家

軒下空間

今日は西予市明浜町で上棟式と餅まきでした。
 
クラクラするほどのいい天気に恵まれ
崩壊しかけてもなお守り続ける石垣と
そこから生き続けるソテツの繁みには
生命力を感じます。
 
0425-04明浜
 
0425-03明浜
 
屋根が刳り貫かれた軒下のアプローチ空間
 
意図的につくられた空間や
認識するに容易な空間以上に、
そこに赴くまでの「間」がなんとも言えません。
 
用途的には意味を持たない部分であり
単なる通路でしかないかもしれないけど、
この「間」のはかり方によって
限られた空間に無限の広がりと
心地よい緊張感や期待感を感じると同時に、
ここに集まった老若男女の町の人々が餅を拾う風景には
この町の可能性を感じました。

フラッと、、、

 
ここ数日間、
営業活動や打合せするも
アレルギーのせいなのか、
単なる疲れからなのかわからず、
集中できない。
 
 
我ながら大したキャパシティじゃないなと反省。
 
 
雑文である事は自覚しているけど、
一日の時間には限りがある。
 
空を眺めたり、
風のそよぎに触れる時間も
欲しいのである。
 
 
写真は先日お引渡ししたお家に
フラッと寄ってみた。

植物の魔力

↑ 高松市「高松町の家」
  遠くに見える山は屋島
 
桜の咲く頃に再撮します。
 
 
今日は高知市内で美容室の打合せ。
 
目立つようで目立ちにくい場所。
その難題を安易に植栽で解決するべきか否か。
 
確かにアンデルセンの童話の影響ではないけど
デンマークの植物はどこかしら死を連想させる。
 
それは暗く悲しい死ではなく
静かで安らかで、甘く暖かい死。
 
生い茂る葉っぱと絡まる蔦は
もとの姿をゆっくりと覆い隠してゆく。
 
そういった背景の中で考えると
やはり「余白」の存在を意識化させないといけない。
 
覆い尽くしてしまうのではなく
植物が描く自然のグラデーションが必要である。
 
 
 
未だ改装されてないアルネ・ヤコブセンの
SASロイヤルホテル606号室。
 
この部屋で使われているブルーグリーンと
枯れることのない植物に包まれながら
年内オープンに向け
今日もまたボクを優しく絞め殺す。

同時開催

↑ 高松市「東山崎の家」平屋の寄棟の家
 
 
0304-妹尾の家OH
↑ 岡山市「妹尾の家」スキップフロアの家
 
 
このたび設計監理を進めてまいりました
「東山崎の家」と
「妹尾の家」が
竣工しました。
 
クライアントのご厚意により
オープンハウスを行います。
 
お時間が許すようでしたらぜひお越し下さい。
 
当日はゆっくりご覧いただけるために
予約制とさせて頂いております。
 
ご予約は下記、
TEL・FAX・メールにてお問い合わせください。
 
現地の場所については
ご連絡いただきました方に
こちらからご案内いたします。
 
 
設計監理:テンキュウカズノリ設計室
岡山市北区丸の内1-13-10-2F
Tel:086-235-5516
Fax:086-235-5517
http://www.k-tenk.com
E-mail:info@k-tenk.com

人類の記憶

 
さんさんと降り注ぐ太陽と
さらさらとそよぐ潮風だけでなく
先人の知恵により石灰岩で創られた石垣は
みかんのおいしさをいっそう引き出す。
 
それは単に
造形感覚の血が騒ぐシロモノというより
建築と自然が共生して出来た
人類の記憶史と言っていいでしょう。
 
 
大工さんの作業場より

光の役割

 
「妹尾の家」
「東山崎の家」
ようやく足場が外れる。
 
 
空間の快適さの中で
光が占める役割の重要さというのは
相当なものではないかと思います。
 
 
それは照明器具の光ではなく
自然の光なのです。
 
0214-妹尾の家

屋根

高松市「東山崎の家」
 
 
建物の外観を決定する重要なものとして
屋根があります。
 
日本のように雨が多いところでは
軒の出の深い勾配屋根が理想的で、
屋根の形は日本建築の中で
美しいものの一つです。
 
古いものを大事にしつつ
新しい形で表現していけたらと思います。