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そのものらしいカタチ

↑ 香川「高松の家」
 大きな屋根の上からの風景
 
 
1126-高松町棟上02
↑ 香川「高松の家」
 力強い3本の化粧柱は
 青いベールに包まれたまま。
 
 
古典的な考え方として、
「そのものらしいカタチが美しい」
という考え方があります。
 
木なら木らしく
圧縮に抵抗するように使うとか、
屋根なら屋根らしく
包み込むような形をしていることが
美しいという考え方です。
 
 
そんなことを考える機会が多いです。
 
ルイス・カーンや
ヤコブセンのデザインの中にも
そのような考え方を強く感じます。
 
カーンのように
無垢の木でまっすぐ育ったような木を使って
家具を作るというのは非常に贅沢なことです。
 
ヤコブセンの椅子で使われる合板からの可能な形も
合板らしい形態です。
 
その椅子には地域の「らしさ」と
素材の「らしさ」を読み取ることが出来ます。
 
人間も「らしさ」を感じる人は
どことなく美しいです。

始まりと終わり

↑ これは小3の娘が学校で作った
 「タイムカプセル」
 
 
我が子ながらユーモラスな作品。
 
でもどこかミステリアスで、
しかも不安定。
 
奇妙なバランスで置かれている。
 
 
 
私の中の「タイムカプセル」というイメージは、
明るい未来があるようで、
実は世界の終わりの方が強い。
 
 
世界の終わりというものは、
いつも人を強く惹きつける。
 
怖いけど見たい。
 
いや、でも見たくないかも。
 
自分とその世界の間には
矛盾が生まれる、
そんなイメージ、そんな世界である。
 
この「タイムカプセル」の中には
10年後の自分に宛てた手紙が入ってるらしい。
 
「今あるような見せかけの世界は滅びちゃうよ。
その時残るのは、日々増え続けていく立派な建物なんかじゃなく、
チープで子供だましなおもちゃにすぎないんだよ。」
 
そんな手紙が入っているかのような
「タイムカプセル」である。
 
そしてその手紙に付け加えるとしたら、
 
「その後にやって来るのは、
かつて過ごした村のように自然が美しく、
全てが適度に控えめに保たれている世界である。
 
それは終わりであると同時に始まりである。」
 
と。

ここにはないどこか

↑ 米子の打合せの帰りの風景
 
 
久しぶりに美しい曇り空を見た。
 
 
建築ではなく、
しんとした大気を
まず先に感じてしまうような世界。
 
社会の煩雑さや目先の利害に惑わされず、
もっと遠くを見つめ
棲むものを静かに奮い立たせてくれる、
そんな場所が出来たらいいな。

3本の柱

↑ 山一木材の
 KITOKURASU Cafeで打ち合わせ。
 
 
1111高松の家01
↑ 「高松の家」に使う
3本のうちの2本の化粧柱。
 
 
あんまり、ピカピカで
キレイなものは怪しいので、
わざと曲げたり削ったりして
いささかの抵抗をする。
 
 
いくつか現場が動いていると
色々と課題は山積みされているのだけれど、
「高松の家」に立つ柱が
良い仕上がりに近づいているのを確認出来て、
元気が出る。
 
我ながらバカだなぁ~って思うけど、
そのために生きているんだから仕方ない。

コートハウス

↑ 「粒江の家」模型
 
 
住宅という日々の生活を送る
日常空間の中にある中庭。
 
それは囲われた安心感と、
外部である不安感が刺激として
調和されている半外部空間になる。
 
 
そこは内部では得られない刺激、
光、風、匂い、
木々の擦れ合う音、
鳥の声などの中で
テーブルを囲み、
友達が集まり、
一緒に食事や会話を楽しんだり出来る
生活をより楽しく出来る+αの一つです。

ワープする異空間

↑ 西予市明浜町。
 岡山から4時間弱。
 この風景を見ると癒される。
 
 
私はとりあえず岡山県の住人である。
 
実家は広島だけど
もうすでに人生の半分は岡山に住んでいる。
 
いっぽう仕事の方は、
おかげさまで
中四国のあちらこちらで
仕事をさせていただいている。
 
わが赴くところと言えば、
岡山はもちろんのこと、
山陰だったり
高知や高松、徳島や西予を
ウロウロしている。
 
異空間をワープする超人のようであろうが、
辺境の地に立つたびに、
異空間をワープした感じというよりは
共鳴するものを感じている。
 
「そんなことはあるはずがない!」
 
人はきっとこう叫ぶに決まっている。
 
でも少しも慌てる様子もなく
内心ではこのヤローと思いつつ、
しかしいっさい表情に表さず、
わが思うところを
展開し伝えていこうと思う。
 
1106-菩提寺
↑ 四万十市の庫裏の解体が始まった。

「屋島の家」地鎮祭

先日は香川「屋島の家」の地鎮祭。
 
 
かつては島だったこの地は、
長い進化のプロセスを経て、
今ある姿
陸続きになった。
 
計画地の北には
源平合戦で知られる屋島、
南には高松市街が一望出来る
高台にある。
 
この自然と人工物の狭間に
位置するこの計画地には、
進化してきた
歴史の集積物がある。
 
歴史だけでなく
地理、地質の特性をはじめとして
人間が付けた様々な痕跡までもが
記憶に刻み込まれ
さらに保存されていく。
 
如何なる縁なのか。
 
偶然、何ものかに導かれるように
この地への建築が始まろうとしている。

住まいを探す

↑ 福山ゆかりの現代建築家展
 10月22日(火)~27日(日)
 ふくやま美術館ギャラリーにて
 出展します。
 
 
つくることとつくらないこと。
 
残るものと消えるもの。
 
必要なものと売れるもの。
 
今まで沢山の矛盾を抱えていたような気がするけど、
来るはずの明るい未来の気配さえ感じた
岡山・高知での二週続けての営業活動だった。
 
 
 
もろもろの望みを多くの人たちは
それぞれの事情に照らし合わせながら
少しでも叶えたいと思いながら
住まいを探し求め続ける。
 
 
普通に生きていく人たちが、
 
普通に住まいを手に入れて、
 
普通の豊かさを享受でき、
 
その先で出来ることなら
住まいを求めて苦しんでいる人たちにも
うまく行き届くような知恵。
 
そうしたものを、
少しでも掘り出すキッカケであってほしい。
 
初めて会場に来られた方や、
ワタクシの不定期な日記を読んでくださっている
忍耐強いお客さんと話しながら思った。

福山出展予告

ドタバタの連続も少し落ち着き、
中だるみした一瞬も、
福山の建築家の面々の論述に
尻を蹴とばされる思いがして、
気を引き締める。
 
 
微風だけど追い風を捉えているのを実感する。
 
この風で走りきるか、
まだ早いか、
福山の風がどう吹くか、、、
 
 
2013年10月22日(火)~27日(日)
ふくやま美術館にて
「福山ゆかりの現代建築家展」に出展させていただきます。

宇宙船

月世界からの迷い子、
 
かぐや姫は
 
言い寄る色好みの貴公子たちそれぞれに
 
いけずな無理難題を振り当てて
 
出来ないと見るや
 
宇宙船に乗って
 
そそくさと帰還してゆく。
 
 
 
 
実はこの建築の世界でもごく稀にある話。
 
22坪の変形地に15坪の狭小住宅。
予算は・・・で。
 
この小さな宇宙船は帰還することなく
無理難題をカタチにすることが出来ました。
 
 
 
クライアントのご厚意により、予約制ではありますが、
オープンハウスをさせていただく運びとなりました。
 
ご興味のある方はメールにてご連絡ください。
 
 
 
 
場所:高知市内 
日時:8/24(土)、25(日)
連絡先:info@k-tenk.com