街づくり」カテゴリーアーカイブ

肌触り

 
手触り、足触り、尻触り
人との直接の関りを求めて。
 
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触りたくなるような玄関の壁
 
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床に和紙、その後柿渋を塗る
 

「むぎなわ」もうすぐ

 
建築とは人々との出会いです。
 
多様な空間特性が
総合的に組み立てられたここでは、
この環境を媒介にして、
人と人の、
あるいは人と物との出会いが
生まれることでしょう。
 
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「むぎなわ」のびやかに

 
建築は自然の影響を制御することが出来ます。
 
気候を楽しむためには
厳しい暑さや寒さや、
湿気を和らげるための工夫が必要となります。
 
深い庇、土に覆われた屋根、
風の道、パーゴラ、緑陰などなど
 
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「むぎなわ」左官工事はじまる

 
素材が汗ばみ、
素材がちぢまり、
素材は伸びる。
 
有機的形態に向かっている現実に
ドキッとするが、
それらを把握出来つつある現場に、
ホッとする。
 
今週、麦縄の里のみんなが
土壁をベタベタと
生命を移してゆく。
 
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屋上菜園

 
人間を中心として見たときに、
そのとりまく世界が
環境ではないだろうか。
 
生活の営みの過程で、
人々は無数の何気ない地形に
さまざまな想いを持ち、
意味を込めて暮らしている。
 
岡山での新たな挑戦が開始すると同時に
事務所の屋上庭園の野菜たちも
目覚め始める。
 
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馬の蹄

 
潮風にゆれ
クローバーに浮かぶ管制塔に心を奪われた。
 
これからは生産と流通のサイクルにコミットする
何らかの手段を持たざるを得ないのだろう。
 
設計するということの内には、
その可能性がずうっと眠らされていた。
 
設計図をつくることに内在する
途方もない可能性について、
あらためて想いを馳せる必要がある。
 
視点をほんの少し変えるだけで、
途が拓けるに違いない。
 
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「建築家のしごと3」を終えて

 
暑い中にもかかわらず、
たくさんのご来場
ありがとうございました。
 
今年の「建築家のしごと」展は
夏休みということで、
子供向けのワークショップを試みてみました。
 
これをきっかけに
建築に興味を持ってくれる子供たちが
増えていってくれるといいですね。
 
 
なりたいものになることや、
やりたいことをやることは
多分概ね出来ると思います。
 
でも、何かを引き換えにしている場合が多い。
 
それでもそれを成したいと思うこと、
自己陶酔とまではいかなくても、
何かに入り込める、
ということが多分才能なのかもしれません。
 
そしてその想いの強さが
表現の強さになり、
その表現の強さが
人の心を打つのかもしれません。
 
 
今回の建築探訪は
展覧会の会場である前川國男設計の
天神山文化プラザ(旧称:岡山県総合文化センター)
 
毎年会場になる建物を
メンバーであるトリムデザインさんが案内してくれたのですが、
設計者の生い立ちや建物の意図を主観を交えず
それぞれが見て聞いて感じれるような
案内をしてくれるので
見方が多角的に、
想像が豊かに膨らんでいきます。
 
実は個人的に楽しみにしているコーナーで、
僕はと言えば建築を作り
いい建築を見続けていきたいと思っています。
 
先人たちの圧倒的な作業の積み重なりに打たれつつ、
それらに敬意を抱きながら、
ほんのわずかでも
そこに発見的な何かを
付け加えることが出来ればいい。
 
豊かな空間を作って、
人に喜んでもらえれば、
そして人の心を打つことができたらと思います。
 
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2枚の写真は天神山文化プラザの屋上

足場撤去

↑ ゑびすや、全貌が見える。
 
足場が外れた。
 
想定していたよりも
少しキレイに仕上がったような気がするけど、
この予算内でうまくいったと思う。
 
 
あんまり、ツルツル、ピカピカ
キレイに仕上がっては困る。
 
これから外構工事に入る。
 
矛盾に満ちた、不連続な仕上がりを
アノ人に期待するしかない。

町おこし


「ゑびすや」
内部が仕上がってきた。
 
 
 
村をおこしたり、
町を元気づかせるのに必要なのは、
道路や、観光施設や、
大規模なショッピングセンターを
つくったりすることじゃない。
 
本当はみんなの気持ちを
寄せ合うことなんじゃないか。
 
 
そして、みんなの気持ちの中に
街の姿を建てることなんじゃないかと、、、
 
ゑびすやの打ち合わせまでに時間があったので、
尾道のあるお店でチャイを飲み
見知らぬ人と話しながらそう思った。
 
 
自分ひとりの時間は砂をかむように、
退屈きわまりなく流れる。
 
砂をかむような現実
誰にも同じ現実を、
他人と、その町で、
少しズラしたスピードや、アングルから見るだけで、
ザラザラがウキウキになることだってある。
 
それは誰にでも出来ることだと思う。
 
 
だからおたがいそうしよう。
 
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尾道の町を歩いていると
映像作家の中島興氏に出会う。

モータリゼーション

翌日は大衆食堂の移転計画の打合せ。
 
学生のころが懐かしいなんて
甘言は通用しないし、
学生の街とは思えないくらい
この商店街の抱える問題は深刻である。
 
この町の商店街だけでなく、
僕が生まれ育った町の商店街もそうである。
 
 
 
モータリゼーションは
地方小都市の人の動きを
根拠のない形に変えてしまった。
 
その場所の歴史や文化とは関係なく
車は街を走り抜け
町の重心を変えてしまった。
 
商業の中心は移動し、
古い商業の中心は空洞化してゆく。
 
この話が舞い込んできた時には
この商店街を、この街を変えたいと考えた。
 
いささかヒロイックな気分になっていたことは
否めない。
 
いささかどころか、
スタッフと一緒に
肩をいからせていたかもしれない。
 
風塵舞い上がる街にブラリと出現して、
当たるを幸いなぎ倒し、
店主と共に悪いスーパーマーケットを
退治するなんて馬鹿げたことを、
全く考えてなかった
とは言えない。
 
実際、
この商店街がこの店の移転によって
変わるきっかけになったら
誇るだろうの思うくらいの、
そんな絶体絶命の商店街なのだ。