かりそめ」カテゴリーアーカイブ

気まぐれ日記


この写真は米子出張の帰り、
特急やくもの車窓からの一コマ。
 
 
この何年も続いている気まぐれな駄文に
取り憑かれた読者は少なくない。
 
赤裸々な過去まで
読み戻ってくださっていたりして
なんとも恥ずかしい。
 
でも、そろそろ
「つまるところ、人間にとって建築とはなんだったのだ」
という根元的な問いに答えるべき時が来たようだ。
 
 
などと仰々しく申すわけでもなく、
すでに読者諸賢は、
これまでの話の中に
チラチラと見え隠れした主張を
読み取っているはずである。
 
それだけでは何のことか
よ~わからんという人には
オフィスにいらっしゃい。
 
大歓迎しますから。

静かな水面

ストーブの上に置いているヤカンから
蒸気が出ていて、
事務所の中は心地よい湿度。
 
最近無駄話するヒマもなかったので、
一息入れて他愛もないおしゃべり。
 
 
無理もないが
こんな時代でこの薄暗い通りで
弾むような話は
起きようがないのではあるが、
もうそろそろ来年から
静かな水面に
石を投げ込んでみようかな。
 
徒労と考えるか、
いつか波風が立ってくれると思うか、
それが問題である。
 
と、シェイクスピア風に嘆いてはみる。

眠っては考える

↑「望海ヶ丘の家」
10月6、7日にオープンハウスの予定。
ご興味のある方は
是非ご一報ください。
追ってご連絡致します。
 
 
 
最近は車での移動距離は異常で、
サービスエリアで仮眠を取りながら
諸々を考える。
 
お陰様で考えては眠り、
眠っては考えている。
珍しく考える人なのである。
 
気がついてみれば
最近は毎日のスケジュールが一杯で
セコセコ動いてばかりの日々である。
 
それなりに
充実しているような気分になりやすいのだが、
用心しないと何も残ってないことに
なりかねない。
 
残ったのはこの日記だけなんて
悲惨なことになりかねない。
 
しかし建築の設計という仕事は
雑用のカタマリだな。
 
この雑用が集積して
一個の造形物に
立ち上がると理解しても
良いくらいだ。
 
0925塚ノ原

「塚ノ原の家」
 
0925南国

「南国の家」の敷地が露になった。

アンビバレント

週末は愛媛・今治で営業活動。
時間があったので今治城を見る。
 
これは日本の城郭に例を見ない水城であった。
 
 
瀬戸内海に面して地の利を利用して
城の一角に船だまりを設けている。
 
発想がユニークだし、
地盤が悪いであろう海岸に
城を築く技術も見事である。
 
この城を築いた藤堂高虎は
政治家・武将としても一流であったが、
軍事技術者・建築家としての腕も
超一流であったらしい。
 
武将にして建築家であった藤堂高虎は
「戦争と文化」
「機能と美」の
アンビバレントを再統一しようとした。

信頼関係


9月9日オープンした、美容室「KARAN」
 
 
ボクたちは仕事柄、
評価は最終的なものでしかない。
 
当然いくら良いものだと思っていても、
オーナーがそう思わなければ、
スムーズには進まない。
 
 
だから、最大限の説明をする。
 
しかし、どんな人でも
すべてのコンセプトや
空間を理解することは出来ない。
 
理解できないことを拒絶するか、
信じて受け入れるのか。
 
そこで重要なのが信頼関係。
 
理想は封印している感情を
理論的に表現すること。
 
お互い詩人のように豊かに語ることが出来れば、
信頼関係も図面も必要ないかもしれない。

七不思議

「七」という数字は
世界共通の「聖なる数字」とされている。
 
 
冒頭でなぜ
ボクがこんなことを言ったのかというと、
クライアントが
チャクラについて勉強していることに
ただ便乗しているだけなのである。
 
 
ラッキーセブンや
七つのお祝い、
七福神、
頭蓋骨が七つの骨から成立していることなどなど。
 
また、人間が瞬時に識別できるものの数は、
七が限度だという説もある。
 
だから「七人の侍」であり、
あれが八人だったりすると、
丘の向こうからジャーンという感じで
登場する正義の味方の姿が、
あいまいになるかもしれないのである。
 
ボクが理解出来るのは
せいぜいこれくらいである。
 
 
勉強しているクライアントに
あきれられてしまうかもしれないので
冗談はこれくらいにしておく。
 
 
チベットのラマ教によれば、
人間には七つのチャクラと呼ばれる
一種の「見えない穴」があるという。
 
その穴があったら入りたい気持ちである。
 


仏曲を歌う人、Imee Ooi ( イミー・ウーイ )
クライアントにこのCDを渡されプレッシャーをかけられる。

砂漠に水


クライアントにいただいた
お酒と石鹸。
 
ムスメから
「油っぽいっ!」
て言われている僕を気遣い
オーガニックな石鹸を
いただきました。
 
これでムスメの口を
黙らせる事が出来ると思います。
 
ありがとうございました。
 
 
 
大中小を問わず、
設計を始める前の
ネゴシエーションは難しい。
 
どんな仕事でも信頼されれば、
必要以上の努力をするし、
信頼度が低ければ
多少力が抜けるのはやむを得ない。
 
のだが、
それを上手に伝えることは
困難である。
 
伝えたいことは
山程あるのだけれど
聞く耳を持っているのかどうかは知らない。
 
砂漠に水をまく感がある。