月別アーカイブ: 2023年10月

生活のための火

燃える火によって

室内空間は楽しく演出される。

暖炉のような

部屋の決めてとしての役割ではなく、

この現場では

食のため生きていくための火と共存する。

洞窟のような

規格化、標準化、単純化した世界に

せめてひとつだけ、

いやこれからも

反抗する場をつくっていこう。

画一化され

無味無臭なものが散在しているこの世の中に対し

「存在」を確かめ得るように…

川のほとりで

歴史や文化を背景とするこの地は、

自然も豊かである。

計画地は川のほとりと山の裾野の

東西に抜ける風通しのいい場所に位置するため、

初めてこの土地を訪れた時、

おおらかな風景を

建築化したいと思った。