カテゴリー別アーカイブ: 事務所のコトスタッフのコト

ボタニカル オフィス

0814-ohshima

 
私の事務所はここ数年で植物が増えた。
 
きっかけは高松のクライアントからいただいた
コウモリランである。
 
ただ増えているだけではない。
減ったりもする。
 
乾ききった事務所に馴染めなかったものや、
栄養枯れの土によるものだったり、
根腐れしたもの、
環境を変えるため自宅に持ち帰ったもの、
などなど。
 
もちろん欲しくても
手に入れられないものもある。
 
 
 
先日、庭の打合せで
昨年末にお引渡ししたお家にお伺いした。
 
クライアントとは
土地探しからのお付き合いになる。
 
「土地探しからで言うと、2年以上もお世話になっているので、、、
テンキュウさんが好きだと思って、、、」
 
と玄関においてあったものを
おもむろに出してきたのは塊根植物。
 
欲しくても手に入れられなかった植物、
パキポディウム グラキリスなのである。
 
なぜ私が好きなものを知っているのだ?
しかも欲しくても手が出ないシロモノを、、、
 
 
「いや、そんな、もらうわけには、、、
いいんですか、、、」
私は口の奥でモゴモゴ言った。
それでいて目は輝き
パキポディウムのふっくらとした塊根を
しっかりととらえていた。
 
その横で呆れた目で
私を見るスタッフなんて知る由もない。
 
直射日光でも大丈夫、とか
風通しが大事だとか、
テクニカルな言葉を並べると
もはやエセガーデナーと一緒になりかねないので、
もう何も面倒なことは言わず
ただただうなずき、
必ず大事にします、
と心に誓うのであった。
 
0814-グラキリス

新規スタッフ募集のお知らせ

スタッフ募集

 
 
TENKでは現在新規設計スタッフを募集しております。
 
 
私たちの創る建築に興味があり、
建築が好きで粘り強く頑張れる人材を求めています。
資格は問いません。
 
 
・実務経験者を優先しますが、 未経験でも意欲と熱意のある方は歓迎します。
・3ヶ月の試用期間を経て採用を決定いたします。
・給与は経験・能力を考慮のうえ決定いたします。
 
 
履歴書及びポートフォリオを弊社宛てにお送りください。
取り急ぎ簡易なもので結構です。
後日こちらからご連絡させていただきます。
(一週間経っても折り返し連絡が無い場合は直接ご連絡ください。)
 
同時に建築設計事務所の仕事を体験してみたい方を
オープンデスク・インターンとして随時募集しています。(ポートフォリオは不要)
業務内容はスタディ模型制作、CADによる簡易な作図等です。
有為な経験としていただく為に、定期的に来られる方を募集しています。
 
 
 
TENK/テンキュウカズノリ設計室
岡山市北区丸の内1-13-10-2F 〒700-0823
t.086-235-5516
f.086-235-5517
mail:info@k-tenk.com

心の変化

0726-住人十色

 
人の心の内に生じる感情は、
様々な世界との接触の刺激から反応し
生じるものがほとんどである。
 
その世界が複雑でわかりにくい姿を呈している時、
身体が弱ければ困惑と恐怖を、
強ければ闘志を燃やせる。
 
また単純で把握しやすいものは
安心感や親近感を、
また退屈を感じる。
 
何らかのきっかけで、
複雑で捉えがたいものが
単純な姿に要約できた時、
諦めていたものが
急に身近な親しいものに変化することで
喜びから感動になる。
 
 
毎日放送の住人十色で放送された「草屋根の家」が
岡山香川・RSKでも放送が決定しました。
 
放送日は7月29日(日)13時30分からです。
 
 
 
0726-五右衛門
 
水廻りの改修工事の一幕
五右衛門風呂に浸かり物思いにふける。
小さいけどどこか身近に感じる。
 
 
0726-スコちゃん
 
一年前にお引渡しした家の撮影、
モデルのスコちゃん。
家の空気なのか、家人の雰囲気なのか
長居してしまう。
 
 
0726-桑名
 
お引渡しに数々の演出。
施主と施工者と設計者が一体になった瞬間。

原初の海

0512-植物

 
波間すれすれを浮遊していた。
 
それは魂が母胎にとらえられる
故郷の瀬戸内海を
彷徨している追憶なのか、
父母来生以前の原初の海を
泳いでいたような記憶なのかはわからない。
 
もしかしたらそれが波間でなく38度線なのかもしれない。
 
 
心が楽しい時、
すべてのものは美しく
生き生きとして感じる。
 
嫌なことがあっても
それを克服する道が見えてくる。
 
楽しそうにしていると
周囲の人までついつられて
愉快にならずにいられない。
 
 
もうろう状態からそんな記憶や感情を
徐々に呼び戻すため、
事務所の近くにある植物を見に行った。

オープンデスクデシタ

0404-OD

 
いささか学生としては時の積み重ねを
肩に背負い過ぎていたようにも思う。
 
流されずによく考えているからこそ、
もう少し自分の道を考えても
いいんじゃないかという、
我ながら妙な情動が湧いてくる。
 
他人の人生に踏み入って、
その敷かれたレールを
切り換えるデザイン程
難しいことはない。
 
だから自分でデザインするしかない。

混沌と秩序

1230-味野

 
「良い音楽、自分たちが好きな音楽が売れるわけではない。
ただ、良い音楽は必ず残っていくと信じている。」
 
誰かが言っていた言葉を思い出すたびに
さわやかな気持ちにさせてくれる。
 
ただ、プロとしてものをつくるとき、
誰もがぶつかるジレンマなのだろう。
 
修練を積んだ専門家と
大衆の好みが一致することはまれだ。
 
建築においてもそれに似た状況に
出くわすことがあるが、
建築は一方通行に発信するものではない。
 
施主がいて、設計者がいる。
施工者もいる。
公共性をもつ。
 
それらのコミュニケーションのなかでつくられる。
 
混沌とした要望や関係の中で、
秩序ある社会や思いの中でつくられる。
 
 
日本人というのは
混沌と秩序の中間をうまく探し出すのが
好きなのだろうか、、、
 
あまり完璧だといけないと言って
傘を忘れた左甚五郎を尊ぶ精神が
どこかにあるのだろうか、、、
 
有限の世界にいることを悟った
古代ギリシャの人たちのように、
無限なんて望まないほうが
いいのではないか、、、
 
 
仕事納めの日に
今春お引渡したお家にお伺いした。
 
突然の訪問に驚き、
久しぶりの再会に喜び
時間を忘れて暗くなるまで
たくさんお話が出来た。
 
生活を始めてからいろいろな気持ちを聞くことが出来た。
 
設計打ち合わせでは考えていなかったこと、
意図してなかったこと、
あえて完璧さを求めず作ってきた場所で
新しい生活を作り、楽しみ、
出会いを大切にし、
たくさんの人に愛されている。
 
今年は特に設計すること建築することを
改めて考えさせられることが多かっただけに、
年末最後の訪問は
僕にとって、スタッフにとって
この仕事をやってきて良かったと
再確認出来た時間だった。
 
 
建築は雨風をしのぐためだけのシェルターではない。
とくに住宅の設計においては。
 
建築をつくることの真理を、
概念の上ではなく
現実の経験として感じることが出来る。
 
クライアントと出会い、計画が始まって
途中お互いを疑うこともなく、
信頼関係の中での
3年越しの完成だったから感じたのかもしれない。
 
 
来年は看板ネコ「スコちゃん」が待つ
「HOBAL BAGEL」へOPEN1時間前に来て
並んでいる人とのコミュニケーションを大切にしながら
クライアントがつくるベーグルを
買って食べることを楽しみに
今年を締めくくります。
 
それではみなさん
良いお年をお過ごしください。
 
 
 
突然の訪問、
抜き打ち検査に快く対応してくださったOさん
ありがとうございました。

やるべきこと

20171210屋上

10月から始まった展覧会と
30年を節目に行った
師匠の建築展が終わり、
落ち着くはずの年末は
ドタバタの毎日。
 
 
やりたい事、
やらねばならぬ事は沢山あるのに
出来ていることはあまりに少ない。
 
まずは事務所の屋上に上がって
やるべき水をやる。

測ること

0811-塊根植物

 
塊根植物と引替えに、、、
 
 
物差しは人それぞれの歴史や経験でつくられる。
 
筋書きや解釈がそこにつくられて、
良し悪しの判断の基準となる。
 
それに頼りつつ、
あるいは疑いつつ、
行動を選んでいる。
 
測りながら
人はそうやって生きている。
 
 
測ることはあやふやな自分の場所を
見出そうとすることと重なる。
 
測るためには、
定規が正確でなくてはいけないし、
目盛りを見る目が確かでなくてはいけない。
 
それを正確に測ることはとても難しいので、
私たちはしばしば測る行為を間違える。
 
 
己を知れ、と言われても
完全に測れる人はいない。
 
ましてや他人を含めた自分の生きざまを
正確に測りきることは余計に難しい。
 
だから後になってその測り間違えに気づき、
しまった、っと思ったりする。
 
最後までうまく測りきれずに終わることだってある。
 
それでもやっぱり私たちは何かを測り続けている。
 
測ることは、自分の不完全さを絶えず確認しながら、
より良き道へと進ませようとすることなんだと思う。
 
 
 
何かを見つけながら、、
 
何かを測りながら、、、

植物の居場所

0430-植物

 
人間が生み出した今日の文明のあらゆる問題は、
何れにしても自然を改造しているところにある。
 
人間にとって有利なように切り替えている。
 
それはどうしても不自然ということを伴っている。
 
しかし自然は大変に寛容だから
少しくらいの不自然はゆるしてくれるだろうと、
スタッフと事務所の植物たちの居場所を変えててみた。
 
人間のエゴかもしれないけど、、、

2016

0103-散歩

 
あけましておめでとうございます。
 
年始は実家に帰ったり、
家の近くの後楽園付近をムスメと散歩しながら、
のんびりさせていただいてます。
 
 
昨年はいくつかの家のお手伝いをさせていただきました。
 
建築の善し悪しは姿形や平面計画の合理性ではなく、
そこで暮らす人たちがどんなふうに変化し
成熟するかにあると思います。
 
特に住宅は。
 
もちろんそこに住まう人たちだけではなく
ムスメやスタッフもそうです。
 
時代に流されない
柔軟な個人に成熟するというのも大事ですし
そうなってほしいと思います。
 
完成した後の、
そこでの生活を想像しながら
建築できたらと思います。
 
本年もよろしくお願いいたします。
 
0103-岡山城

あまり見ることのない裏からの岡山城