月別アーカイブ: 2015年6月

どうあるべきか?

今治市「玉川の家」
 
 
岡山市「西大寺の家」と
今治市「玉川の家」の地鎮祭が
先月末と先週、無事執り行われました。
 
これから出来る限り
リアルタイムでアップしていきます。
 
§
 
事務所を立ち上げて12年。
ここに来てやっと組織について少し考えるようになった。
 
設計事務所においてのことだけではないのだけれど、
情報の伝達はとても重要であり
建築における情報の難しさはその普遍性にあるように思う。
 
「当然、こうあるべきもの。」
 
という安易な考えを受け入れず、
その考えを超えるためには、
毎回膨大な数の
 
「どうあるべきか?」
 
という問いが必要になってくる。
 
 
デザインが出来なくても
情報の伝達能力が高く、
普遍性を検証する能力があれば
美しくなくとも
いい建築を作れるかもしれない、
と、思ったりもした。
 
つづく、、、
 
0623-西大寺の家
岡山市「西大寺の家」

コンソーシアム

 
持ちネタだけで
良いプロジェクトを生み出すのは難しい。
 
そんなときは
知っている奴とプロジェクトに
巻き込まれていくのに限る。
 
このゆるやかな連合にあたっては、
領域の網羅性と拡張可能性、
ミッションの共有性、
チャレンジを恐れない革新性が必要である。
 
異なる環境で別々に構築された知が
プロジェクトの場で出会ったとき、
想定すらしてなかった多様な反応が生成する。
 
この連合が革新的プロジェクトの
基盤になり得るかもしれない。

ほの明るさの処

 
0601-両備G01
↑イベント会場
 
 
先日のイベントでのたくさんのご来場、
ありがとうございました。
 
初めて試みるこの会場は、非都市的な場所で
ワクワクすると同時に、
足をすくませる何かがそこにはあった。
 
庭と呼びうる場所はあるのに表がない。
 
移築された向かいの蕎麦屋が
そうさせているのかもしれないけど、
それがよりいっそう本質的な暗さを偏在させ、
同時にその暗さを砕く明るさを
引き立てるといった場所。
 
民家の生命力を感じながら
日本人の謙虚さも忘れないようにしなければならないと
感じさせられたこの週末。
 
 
民家に滞在しているうちに
ワタクシの中のセンチメンタルな部分が
少し蒸発してくれたように思った。
 
0601-両備G02