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打ち放しのコンクリートの肌を見ていると、

一見堅い粗い純重なようなその中に、

実に温かいものを見出す。

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型枠が鉄だったり、

塗装されたピカピカした型枠や

鉋などで仕上げた綺麗な杉板だったりした時は、

折目正しい紳士のように

ピリッとして近づきにくくもなるし、

普通型枠や針葉樹合板の型枠は

節くれだってまるで労働者の手のようだが、

何とも親しみ易い。

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これにモルタルなどで表面を包んでしまうと

一見滑らかに色むらもなく仕上ってしまうが、

厚化粧のような濃艶さと同時に

下手をすればいやらしさも見え隠れする。

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南内町の家　型枠が外れる