まだ存在しないものをカタチつくる過程で、
どうやってその姿を描き出すのか?
そこに設計と言われる仕事の内容がある。
さまざまな要求、
時に矛盾し合う要求を
一つにまとめる仕事でもある。
一方で造形のもつ別世界が心に訴える。
それは音が心に訴えるのに似ている。
建築を凍れる音楽というたとえのように、
そこから受ける感動を美という言葉で表現し、
実現しなくてはならない。
この用と美との間の架け橋を求めているのが
本来の建築なのではないだろうか。