特別な景色でなくても
建物が建ってない風景が
美しいなぁって思うことがある。
そんな時どうやって
建物を風景に溶け込ますかを
必死になって考える。
一方で、
断固として自分のデザインを
主張したいとも考えたりする。
余程のことがない限り
特別に美しい環境に建築することもない。
だからほとんどが
美しい景色をつくろうと
考えるようになる。
屋根のデザインも
その一つではないかと思う。
徳島市の「勝占の家」は
背景の連なる山々と屋根を連続させた。
倉敷市児島の「味野の家」は
軒を深く低くすることで
入り組んだ町に
空を取り込む風景をつくった。
餅まきをすることで
たくさんの笑顔があり、
人がいきいきとし、
かつての風景を
取り戻すことも出来たんじゃないかと思う。
草屋根の家のクライアントと
味野の家のクライアントが
楽しそうに話している風景を見るだけで
幸せな気持ちになった。
草屋根の家のTさん、
遠いところありがとうございました。
味野の家のOさん、
最近あまりすることのない餅まきを
経験させていただき
ありがとうございました。