「草屋根の家」では壁や天井の下地に使うバラ板、
いわゆる隠れる部分に使われる荒い杉板を仕上にした。
出来る限り自然な素材で、、、
自然素材の良さは、
非均質性、偶然性、変化の妙にあって
そこから深い味わいが生まれてくる。
しかし実際には柱や板などは均質化されており
言ってしまえば
自然素材の皮を被った工業製品とも言える。
だからこの家は
「どこか懐かしい」とか
「気持ちいい」とか
「人は生まれながらにして自然を求めている!」
というような能天気な考えよりも、
楽観的とも思えるくらい
ギョッとするようなものが
出来るやもしれぬ。