椅子というヤツは
建築をしている人間にとって
ある種の魔力を持っているようで、
お気に入りを聞けば
その人のデザインの嗜好まで
憶測できたりする。
そのような人の前で
下手に椅子の話なんぞしようものなら、
長々とウンチクをたれられる危険があるので
気をつけた方がいいだろう。
座るという役割を担った物体という以上の存在で
憧れと尊敬する建築家の精神を身近に感じていたい、
という欲求が魔力となって
我々を悩ますのかもしれない。
事務所の椅子がボロボロになったので、
家具職人の二宮くんに作ってもらいました。
これで所長の精神を身近に感じつつも
スタッフも悩みながら
成長していってくれるでしょう。
それでは、良いお年を!