四万十市に建つ具同の家
棟上も終えこれから徐々に仕上がっていく。
ゆるやかな山の量塊がそのままボリュームに移され
その量塊となる屋根がふわっとやさしく覆う。
§
独立して11年経った今、
ボクが最初の設計事務所に勤めたときの
所長の年齢になっている。
若い人間の人生を変えてしまうようなボクであるか
大いに疑問である。
痛切に変わってしまうような、
ボクがそうであった相手のような人間になっているか、
自分で自分をはかりにかけてみるけど
まだまだ不合格である。
時が解決するタグイの問題なのか?
未完の人材に出会うことが出来るのか?
ボクが気づかないだけなのか?