ユートピア

「どこにもない場所=理想郷」
 

というのはフーリエやブルーノ・タウトらの建築を指すときによく使われるが、
 
固定化したしたイメージを持つからこそ、
そういうくくりにしてしまうことで、
個々の特徴がかえって見えづらくなっている。
 
 

理想の社会を描くことは
建築家の仕事であり本能でもあると思うけど、
ユートピアは与えられるものではなくて、
ふとしたときにささやかに感じては消えてゆく、瞬きのような自覚だと思う。
 
そんなフワフワしたまま設計を始めるべきか否か。
 
自分はいまこの計画に自由に関わっていると思えることや、
制限とすら思っていなかった制限にある日気がついて、
そこから解放されてゆく喜びを感じることが出来ることを期待するしかない。

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