(日本語) 小さな町の小さな山のふもとの小さな公園のそばに建つ大きな遊具のような洞穴

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先日のオープンハウスでの沢山のご来場、
そして貴重な時間をつくっていただいた
クライアントのTさん、
ありがとうございました。
 
また遅くまで作業してくれた工務店のTさん、
お疲れさまでした。
 
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この世の中には異人とも呼ぶべき人が確かにいる。
この家のクライアントもその一人である。
もちろん工務店のTさんもその中に入る一人かもしれない。
 
この建築はその人物たちの異人ぶりを
そのまま形にしたとも言える。
 
 
 
その人物、その形、その生活を主体として考えるならば、
家はかくのごとくすでに解体している。
 
自らの思考の中で。
 
住むことを主体とするならば、
住む場所は当たり前である必要はない。
 
〇LDKでもなく、〇帖とかいう部屋もなく、
収納部屋もなくても一向に差し支えないのである。
 
本人の意識のコントロール、
自由さ加減だけが問題であり、
実はそれが障害であり、壁である。
 
クライアントはその意識を
巧みにコントロールしているように見える。
 
そしてその意識をどう形にするのか託された。
 
 
敷地の広さは20坪。
コンパクトであればあるほど
人の行動や身体感覚への眼差しが如実に表れてくるので
設計は簡単ではなかった。
 
そしてその難しさを克服して出来たこの小さな家は、
どこか人間という動物の「巣」を
現代的に表出させたような雰囲気を持たせることを可能にし、
クライアントの意識を形にすることが出来たと思う。
 
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