眉山を望む家

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「眉山を望む家」

 

徳島市内の住宅地と商業地が混在する場所での建て替え計画です。建主の希望が「カフェのような家」「連続した空間」と抽象的な要望でしたがより可能性は広がりました。敷地が狭いせいもあり平面的には単純ですが、建主が望む「連続した空間」のイメージを具現化するためにスキップフロアを採用。また外部から内部へと連続させるためにアプローチは壁に囲まれながらも植栽や仕上げ等で曖昧な空間を演出し、優しく客人を招き入れるよう水色の玄関扉にしました。その扉を開けるとベンガラ色に塗られた壁が目に付く。その壁はこの家の軸となる階段の壁であり、その壁はさらにその先へ誘うよう上に伸びています。近隣が比較的密集しているため採光と眺望の確保が課題でしたが2階に生活の中心となるLDKを配し、床のレベルが変化し連続していくこの空間は、人に動きを与えると同時に視線は背面にそびえ立つ眉山へと伸び、その山に守られながらいきいきと過ごしていってくれることを願っています。

 

所在地:徳島県徳島市
竣工:2013年3月
用途:専用住宅
構造:木造2階建
敷地面積:188.92㎡
建築面積:55.55㎡
延床面積:88.61㎡
写真:野村和慎