コドモノコトカゾクノコト」カテゴリーアーカイブ

日光東照宮

 
日光東照宮の造営にかり集められた
職人集団の表現技術とエネルギーが、
唐様の建築を装飾として食い尽くし
同時に樹木、雲、そして花などの
アニミズムの精霊が
建築を情報のヴェールで
覆い尽くそうとしている。
 
贅を尽くしたこの建物は
「存在」を確かめ得るように、
これこそ純粋芸術としての建築と
空間表現に関する主張なのでしょう。
 
日光東照宮02
 
日光東照宮01

華厳の滝

 
ムスメの国体出場の応援のため
1週間ほど栃木に滞在。
 
せっかくなので空き時間に栃木県を堪能する。
 
たぶん建築設計を生業にしている人は
アートビオトープ那須に行くのだろうけど
悩んだ末、日光に行くことにした。
 
人工的につくられた不自然な自然を楽しむのもいいけど、
伝統的遺産である建築物や自然は長年の蓄積の結果、
内容と形とが一致し、
調和した美しさがきっとあるはずだと、
中禅寺湖・華厳の滝、
そして日光東照宮を目指す。
 
1012-華厳の滝01

少し足を延ばし

ムスメの試合のため
家族で御殿場へ。
空の青と、雪の白と、紅葉の赤
自然の色は見ていて心地良い。

今年も残りわずか

 
今年1年無事であった。
 
来年も同じように無事であれと祈り、
多分目が覚めた時
何も変わっていないだろうと信じて、
安心して床につける幸福というのがある。
 
だけど一寸先に、
どんな事態が待ち受けているのか
全くわからないという不安が
いつも私たちにはつきまとっている。
 
それは塀に守られた細い路地から、
表通りへ出る時の
ワクワクした気持ちに似ている。
 
そんなトキメキの出会いやキッカケを
大事に今年を振り返り、
来年を楽しみに残りわずかな1年を
過ごしていきます。
 
それではみなさん良いお年を!

モチベーション

モチベーションを上げるには
いろいろ方法があるらしい。
 
ひとつは
「外発的動機付け」
といわれるもので、
馬の鼻先ににんじんを吊り下げる、
という最も分かりやすい方法。
 
もう一つは
「作業興奮」
というもので、
体を動かすことで神経細胞が
ノってる状態を作り出す方法。
 
 
設計の作業は正解を導くために
多くのエラーを検討する作業である。
 
頭でスマートな答えをアレコレ考えるより、
とりあえずは走り出すことが
重要なのだということを
いくつもの習い事をやってきて
好きなことが少しずつ
見えてきているムスメを見てそう思った。

2016

 
あけましておめでとうございます。
 
年始は実家に帰ったり、
家の近くの後楽園付近をムスメと散歩しながら、
のんびりさせていただいてます。
 
 
昨年はいくつかの家のお手伝いをさせていただきました。
 
建築の善し悪しは姿形や平面計画の合理性ではなく、
そこで暮らす人たちがどんなふうに変化し
成熟するかにあると思います。
 
特に住宅は。
 
もちろんそこに住まう人たちだけではなく
ムスメやスタッフもそうです。
 
時代に流されない
柔軟な個人に成熟するというのも大事ですし
そうなってほしいと思います。
 
完成した後の、
そこでの生活を想像しながら
建築できたらと思います。
 
本年もよろしくお願いいたします。
 
0103-岡山城

あまり見ることのない裏からの岡山城

表現者

しばらく見ないうちに表現者に近づいている。
 
 
表現者を手助けするそれを聞いていると、
耳から緊張してきて、
体中が張り詰めて、
吸い寄せられる。
 
音によってその場がつくられ、
また音によってその空間が変化していく。
 
日曜日のコンクール、
自分の思い描いているイメージを
表現してきてください。
 
 
遠く今治から応援している。
ゴメン、、、

運動会

娘の運動会。
 
 
子供たち一人一人の個性が表現され、
総合的芸術かのように
僕たちの様々な気持ちを動かしてくれ、
演者と観客が
陶酔の共有体験を行う空間となった。
 
暑い中よく頑張りました。

ドタバタジタバタ

↑ 高知「四万十の家」・・・少しずつ仕上がってきてる。
 
 
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↑ 高知「薊野北町の家」・・・浮いた書斎に階段が架かる。
 
 
この土日は、高知・四万十で現場打ち合わせに、広島での打ち合わせ。
 
このドタバタの合間に日曜日は年に一度の参観日。
 
 
何ヶ月も前から予定表に書き込み、
学校生活での我が子の成長ぶりを心待ちにしていた。
 
ここ1、2年の休日は打ち合わせだったり、習い事だったりで
お互い接する時間が少なかっただけに
この日だけはと意気込んで行ったにもかかわらず、遅刻してしまった。
 
付け焼き刃的な父親の対応もさほど効果なし。
 
いささかジタバタしたが結局ジタバタしても仕方ない、
成り行きに任せようということにした。
 
無論、父親の株が下がったのは言うまでもない。
 
 
最後に、ムスメだけでなく
先生方や友達の保護者の方々にご心配、
ご迷惑おかけしたこと心よりお詫び申し上げます。

 
 
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↑ 岡山「真庭の家」・・・スケール感を失いそう。。。

始まりと終わり

↑ これは小3の娘が学校で作った
 「タイムカプセル」
 
 
我が子ながらユーモラスな作品。
 
でもどこかミステリアスで、
しかも不安定。
 
奇妙なバランスで置かれている。
 
 
 
私の中の「タイムカプセル」というイメージは、
明るい未来があるようで、
実は世界の終わりの方が強い。
 
 
世界の終わりというものは、
いつも人を強く惹きつける。
 
怖いけど見たい。
 
いや、でも見たくないかも。
 
自分とその世界の間には
矛盾が生まれる、
そんなイメージ、そんな世界である。
 
この「タイムカプセル」の中には
10年後の自分に宛てた手紙が入ってるらしい。
 
「今あるような見せかけの世界は滅びちゃうよ。
その時残るのは、日々増え続けていく立派な建物なんかじゃなく、
チープで子供だましなおもちゃにすぎないんだよ。」
 
そんな手紙が入っているかのような
「タイムカプセル」である。
 
そしてその手紙に付け加えるとしたら、
 
「その後にやって来るのは、
かつて過ごした村のように自然が美しく、
全てが適度に控えめに保たれている世界である。
 
それは終わりであると同時に始まりである。」
 
と。