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香川県立体育館を壊すかどうか――
そんな岐路にぼくらはいま立たされている.
あの巨大なコンクリートの帆を、海の町に掲げたまま残すか.
あるいは未来の子どもたちから、その風景をすっぽり奪ってしまうか.
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体育館は単なる「古い箱」じゃない.
声がこだまして
夢が跳ね返って
時代ごとに人の思いを受け止めてきた不思議な器だ.
建築は道具ではなく、土地と人とをむすぶ記憶の舟.
壊すのは一瞬だが、失ったものは二度と帰ってこない.
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もちろん維持はたいへんだ.
お金も、手間も、頭も使う.
けれどそれを理由に見放してしまうなら
ぼくらは「想像力」といういちばん大切な資産を投げ捨ててしまうことになる.
建築と一緒に未来を育てる責任までも.
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だからお願いしたい.
この体育館を残すための署名に
あなたの名前をひとつ添えてほしい.
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名前を書くという小さな行為は
巨大なコンクリートを支える大黒柱になる.
未来の子どもたちに
「あの時、大人たちはちゃんと声をあげたんだ」
と言えるように.
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壊すことは簡単だ.
けれど生き延びる道を選ぶのは、ぼくらの勇気と想像力次第だ.
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8月31日(日)17:00〜19:00
高松港周辺で最後の署名活動を行います.
ぜひご参加ください.
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