「岩盤が眠り、くの字に折れ曲がるスキップフロアの家」棟上げ
工場で仮組された骨格が
現場で再度組まれていく。
棟上げが終わるころは
折れ曲がった先から夕陽が差し込む。
「4台分のガレージがある家」棟上げ
丸太梁に包まれ、
想像以上に大きい骨格。
壁と窓は人間関係の物質化に他ならない。
その関係の矛盾する要求を解決するために何かを施す。
これがうまく解決された時、
それを美しいと呼ぶのだろう。
太陽がよく当たるところと、
日陰が欲しいところとの関係にも
あてはまるだろう。
必ずしも壁や窓でなくても
庇があるとかないとかでもそうである。
生活とは矛盾の克服だと思う。
その場所が暖かくあってほしいと願い、
また涼しくなってくれと、矛盾した要求を出し
それを一つの装置でまかなおうというのが
建築の課題といえる。
その一方で何か一つの答えを出そうとするから
いつも具合が悪くなるので、
変身の術を心得ることが出来れば、
もっと解きほぐす仕事が出来るのだろうけどね、、、