好きか嫌いかというよりも

 
建築が好きか嫌いかと言うより
やらずにいられないか、
やらざるを得ないか
だと思う。
 
仕事をしていく上で、
問題は山積みしているけど、
それを乗り越えることに人々は喝采します。
 
満腹より空腹の時の方が食事はおいしい。
 
与えられた条件の中に
問題が山積みになっている方が
立ち向かう人間にとしては
意欲がますます湧いてきます。
 
設計図でも勉強しようと意欲がある図面、
とりあえず表面的に描いた
魂の抜けた図面は表れてきます。
 
それがやらずにはいられない図面と
やらざるを得ない図面の
違いなのでしょう。
 
 
建築は人間生活のあらゆるものに
関わりを持つものです。
 
こと建築に限らず
ものをつくる喜びを感じれば
それが励みになり、
仕事にも精が出るでしょう。
 
 
 
上の写真
「シンプルなプランにシンプルな片流れの屋根の家」
大きな片流れの屋根が包み込み
棟上げと同時に配線工事が始まる。
垂木を見せるデザインは
シンプルに見えて工程は複雑。
 
 
0330-大野
「4台分のガレージがある家」
棟上げの時に
やっと大きさを感じるのがほとんどだけど
基礎の段階ですでに迫力がある。
大きすぎて全体が撮れなかった。
 
 
0330-味野
「17坪+屋根裏の家」
足場が撤去され
青い空に青い屋根が溶け込む。
 
 
0330-伏石02
「3方囲まれたコの字の家」
離れのような和室を土壁でつなぐ。
 
 
0330-土田
0330-土田02
「岩盤が眠るくの字の家」
地面の下にはいろいろな土が堆積している。
調査したりすると、
それが分かっておもしろい。
建築の支持層としては
当然沈下しない密実な土が良い。
しかしここは密実どころではない。
地層の中の岩盤が目を覚まし、
一触即発が心地よい緊張状態を生み
力強ささえ感じる。

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