月別アーカイブ: 2017年3月

物を愛する

 
物を愛し、
物をつくることに
生命をかけている人がいるとすると、
その人は
本来の筋を歩んでいるにもかかわらず、
知られることなく
生涯を終えるかもしれない。
 
しかしその人はそんなことよりも
安定した収入よりも
生きがいを感じ、
同時に仕事が楽しめる世界を
自らが作り出すのだろう。
 
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物をつくる

島に渡った。
 
ことにいろいろ違った世界での生活パターンと、
その道具、
その飾り物、
それらは新鮮だった。
 
住宅も町も新鮮だった。
 
そんな感情を抱きながらも
当たり前だけど
人間が物をつくることを知った。
 
人工物に囲まれて暮らすということが
新たなきっかけになり、
人間がつくるということはどういうことか
という原点を教えてくれた。
 
そんな人、
そんな場所だった。
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物体は教えてくれる

卒業式を迎えた子供たちを見ていると
小さい頃を思い出す。
 
赤ん坊の時なんか
「あ~」
って言うだけで大体通じていた。
 
そのうちだんだん知恵が発達すると
口先だけで言うようになる。
 
大人になれば口先だけで話す。
 
腹ごとではうまくいかない。
 
 
その時何が通じるかというと、
物体は通じる。
造形は通じる。
 
 
次の日、
どうしても行きたい場所に
行くことにする。
 
それを教えてくれることを
願いながら。

いくつかの報告 vol.3

「味野の家」
 
こぢんまりとした小屋のような家の中に
小屋が現れる。
 
 
「富原の家」
地鎮祭を終え、
来週棟上げを迎える。
 
 
「勝占の家」「大そねの家」
引渡しを終え、
撮影の途中、
一昨年お引渡しした「廿枝の家」に寄る。
 
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庭も少し手が加えられ、
人とともに成熟している。

いくつかの報告 vol.2

 
休みの日も出て仕事を続けたり、
現場や打合せに同行したり、
他愛もないもので
コツコツやっているのを見たりすると、
ドタバタの毎日の中、
私もまぁもう少し頑張ってみるか、と
つぶやいたりしてしまう。
 
建築に興味を持ち始めてるならと
広島で行われた「大野の家」の地鎮祭の帰り、
福山の神勝寺に立ち寄る。
 
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いくつかの報告 vol.1

「小屋と家」
 
粉雪が舞う地鎮祭を終え、
儺追風が去り春風とともに
着工を待つ。
 
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「土田の家」
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いよいよ着工。
これから地中に眠っている
岩盤との戦いが始まる。
 

春分の候

 
今年ももう3月が終わろうとしている。
 
凍りついたブログは春寒の緩みで次第に解け始め、
ムスメの小学校卒業とともに
新たな気持ちでスタートする。
 
 
キレギレの時間と
バラバラな空間に
ドタバタな毎日。
 
小さいまとまりをつくりながら、
大きいネットワークをつくっていく。
 
これらをつなぐものが出来ないと、
本来の意味で一人一人の人生の時間を
大切にするようなものに
なっていかないような気がします。
 
 
バラバラな空間と
切りとられた時間の組み合わせの中で
生きているような世界から、
自分自身を大切にしていき
そして誰もがそれが出来るような体制に
していかないといけないなぁ
と、ドタバタな毎日の中で思いました。