月別アーカイブ: 2015年10月

学んだり、教えたり

 
この1ヶ月悪戦苦闘の連続である。
なかなか出口が見えない。
 
やはり二人では戦力になりそうにない。
少しでも光を一刻でも早く見たい。
 
 
そして今日一人新しい戦力が加わった。
 
廻りに流されずに考えている若者が
関東から縁もゆかりもないこの地へ流れ着いた。
 
 
 
書きながらモノをつくるというスタイルが、
これがわたくしには適してたであろうスタイルが、
違うのではないかと今も不安に思う。
 
スケッチやエスキスのスピードと展開を
増すことだけでなく、
最小限のスタッフへの伝達方法を
どのような時間の密度をとれば良いのか
あの手この手で
生き生きとさせなければならない。
 
設計教育には
共通に想定されるべき水準があるはずで
教える方も学ぶ方も
気持ちの中に
その水準は共有されなければならない。
 
ということでスタッフ二人を連れ、
現場に行き
帰りは閑谷学校に立ち寄り
二人の成長を期待することにした。
 
1029閑谷学校02
 
1029閑谷学校03

自然と人と建築

 
1年半前にお引渡ししてから、
写真撮影のために何度足を運び、
何度天候の気まぐれさに振り回されたのだろう、、、
 
ほんとに撮り終えられるのだろうか、、、
そんな先の見えないボクにクライアントは
 
「ここまで来たら良い状況で撮りましょう!」
 
の一言が絶え間ない力を与えてくれた。
 
 
展覧会のため、
最後の撮影には立ち会えなかったけど、
今日届いた写真を見て安堵した。
 
撮影のために休みを調整してくださったり
撮影中の無理な要望も
気持ちよく受けてくださったクライアントのSさん。
 
そして、遠くまで何度も根気強く妥協せず
足を運んでくださったカメラマンのNさん。
 
ありがとうございました。
 
 
 
このカットは、夕陽を浴びた軒下の陰影が美しかった写真です。
 
 
今日までのプロセスもあると思うけど
良い写真が出来た。
 
人間を外さずに入れて、
しかもズルズルとした生活臭の嫌味もなく。
 
人間と建築が5分5分の関係になっている時を撮っている。
自然と建築の関係も然り。
 
空の状態、雲の姿と建築が良い状態で撮っていて
決して建築だけが主役でない。
 
 
 
人間と自然がいて
その狭間に建築があるという状態が
なんとも美しいですね。

お礼

 
遅くなりましたが、
シルバーウィークから始まった
4日間の建築展へのご来場、
ありがとうございました。
 
 
何かしらのきっかけで
興味を持って足を運んでくださり、
行動してよかったなぁ、、、
と、次へとつながる何かを感じました。
 
興味を持っていろいろ聞いてこられる方や
じっくりと展示物を見て帰られる方、
屋上で過ごすスタイルはさまざまでしたが
共通して言えるのは、
屋上へたどり着いた満足感と
疑いのない空気感。
 
個人的にも建築が風に反応するのは
概念としては面白かったけど、
なかなかのスリルを味わうことも出来ました。
 
案の定、3日目には
皆さんが心配していたように雨が降り
展示物を事務所へ避難せざるを得ないこともあったけど、
それ以上に何か見えない好感触を
得ることが出来たんじゃないでしょうか。
 
内容も場所も決まっていないけど、
これからも興味を持って足を運んでくれるような出来事を
発信していこうと思います。
 
 
 
テンキュウカズノリ設計室
平野建築設計室

楽観的でもなく、悲観的でもなく

さわやかな秋晴れの朝。
 
 
久しぶりに早朝出勤し、
進行中の物件を再確認。
 
 
 
語りかけていたスタッフが一人巣立った。
 
これから社会で何をやってくれるか楽しみである。
 
それはたった2年半だったけど
私の何がしかが
少しは移植されているだろうという
設計者としての自負があるから。
 
家族が増えた今
体が良くなったら
表面的ではなく
建築をもっと深く好きになってほしい。
その時また会うことが出来るかもしれない。
 
 
 
成長して巣立っていく者。
不器用だけど地道にコツコツ成長している者。
そして事務所に新しい風を吹き込んでくる者。
 
 
楽観的か悲観的かと言うよりも
より良くするためには
それぞれの自発的な意志によって調和していき
チャレンジしていかなくてはいけない。