月別アーカイブ: 2012年7月

砂漠に水


クライアントにいただいた
お酒と石鹸。
 
ムスメから
「油っぽいっ!」
て言われている僕を気遣い
オーガニックな石鹸を
いただきました。
 
これでムスメの口を
黙らせる事が出来ると思います。
 
ありがとうございました。
 
 
 
大中小を問わず、
設計を始める前の
ネゴシエーションは難しい。
 
どんな仕事でも信頼されれば、
必要以上の努力をするし、
信頼度が低ければ
多少力が抜けるのはやむを得ない。
 
のだが、
それを上手に伝えることは
困難である。
 
伝えたいことは
山程あるのだけれど
聞く耳を持っているのかどうかは知らない。
 
砂漠に水をまく感がある。

缶詰状態


「南国の家」のクライアントの紹介で
予約していただいた部屋の坪庭。
 
なかなか予約できなかった中、 
クライアントとパシフィックホテルの支配人に
御礼申し上げます。
 
またクライアントから高知のお酒までいただき
頭が下がる思いです。
 
 
 
先日の80坪近くの二世帯住宅と
昨日の14坪の住宅のプレゼンを終える。
 
まずまずの滑り出し。
 
お盆までにあと二件のプレゼン。
 
 
何も浮かばない日々が流れているような気がして
不安に包まれることがある。
 
ま、不安は不安として危機感に育てながら
やっていくしかない。
 
 
 
今日は、「南国の家」の実施見積りの打ち合わせの後、
高知市内のホテルで缶詰状態。(仕事をする自分)
 
「南国の家」のクライアントにいただいたお酒を
缶詰に持ち込もうと思ってみるが(飲みたい自分)
 
コレはコインの裏表みたいなモノで、
双方ともに同時に陽が当たるコトはまずないので
持ち込むのをやめることにする。
 
手を動かしているうちに、
手が描いてしまう偶然の重なりの中から
アイデアが生まれてくることがある。
 
まして、5年の前のスケッチの上に
重ねてスケッチするのだから
5年という時間の隔たりも味方してくれる。
 
いくつかのアイデアを得る。

模型


これは小学校2年生の娘が
学校で作った工作で、
トイレットペーパーの芯で作った建築。
 
坂茂を彷彿させる。
 
 
お盆前までにいくつかのプレゼン、
いくつかの模型をつくらなければならない。
 
模型を眺めたり、作ったりしていると、
子供の頃に自分自身をコビトのように小さく想像しながら、
積み木やミニカーやブロックで遊んだことを思い出す。
 
子供はいつでも自分を小さく想像することで、
「小さな世界」で遊ぶことができる達人だと思う。
 
精巧な模型でも、
子供が作った模型でも、
大きなものを小さくすることに
愛情の表現を見出すことが出来る模型を
作っていきたいです。
 
と、言いながら大雑把な技量を持つスタッフを
慰めているわけではありません。
 
0719-紙の教会

坂茂が設計した「紙の教会」

「休日」


コンクールの会場
くらしき作陽大学
 
一年の半分が過ぎたのも気づかないまま、
休みが取れないでいる。
 
ボロボロになった僕の身体から
毒素を排泄してもらい、
後に体が軽くなるかどうかは
クライアントの腕に期待するしかない。
 
 
日曜日は何ヶ月かぶりの休日。
 
その日は娘のピアノのコンクール。
 
梅雨のうっとおしい季節の合間から覗く青空で、
娘の気分も晴れて弾いて欲しい。
 
気持ちをうっとおしくしてはイカン、
と言い聞かせたいところだが
やっぱり娘にとってはまだ梅雨の真っ只中なのか
憂鬱な中での演奏だった。
 
娘にしてみたら満足はいかなかっただろうけど、
悔し涙を流し、
良い経験だったと思う。
 
もちろん僕にとっても
そんな娘の姿を見ることが出来て
良い一日であったと思う。
 
この日があったからこそ、
良い一ヶ月になり、
良い一年で、
良い人生を過ごして欲しい。
 
次、頑張りましょう。

「若さ」


高知・四万十の現場
 
 
週末は、高知・高松で打合せ。
 
なんだか疲れが恒常的になっていて、
思考に弾みがつかないが、
高知市内のホテルでやっとコレを記す。
 
 
このところ、この忙しい中ふと思うことがあった。
 
イギリスの文豪サマセット・モームの言葉、
歳を重ねることについての言葉である。
 
「若いときよりも、歳を取った時のほうが、ずっと楽で楽しい。」
 
モームは晩年に、
確かそのようなことをサラリと言っていた。
 
歳を取った時のほうが、
いろいろなことに煩わされなくなり、
自分がやりたいと思うことに、
落ち着いた気持ちで取り組み楽しめるのだ、と。
 
その全てを、言葉通りに受け取るわけにはいかないかもしれないけど、、、
 
 
今になってふと浮かんだのには、ワケがある。
 
先日、私が勤めていた事務所の所長が、
日本建築学会賞を受賞され
その祝う会に招待していただいた時に
ほんのわずかな時間だったけど
所長と話をして感じたからである。
 
もちろんスタッフや学生と仕事をしている環境の中で
世代論全てを語れるほどに
簡単ではないかもしれない。
 
 
月並みだけど、
やはり生き生きとチャレンジングに
仕事をしている姿を見ると
相対的な尺度としての「若さ」の超越を感じた。
 
まだ、63歳である。
 
 
四万十市の庫裏や、
超ローコスト住宅にも
チャレンジしていかざるを得ない。